『ワンピース』さみしさが後を引く、門出のシーン4選 Dr.くれはのツンデレが最高すぎる!
『ONE PIECE』の別れのシーンを振り返ります。悲しいだけじゃないお別れに、粋な演出が詰め込まれていました。
涙を誘う、漢たちの号泣シーン

「麦わらの一味」のメンバーは旅に出るために、大切な人との別れが描かれています。メンバーによって違う別れのシーンは、キャラそれぞれの人柄を表したかのようです。この記事では『ONE PIECE(ワンピース)』のサンジ、ナミ、フランキー、チョッパーのお別れシーンを振り返ります。
まずはサンジのお別れシーンです。「長い間、くそお世話になりました!」というセリフは読者でなくとも知っている、とても有名なセリフです。しかし、今回注目したいのはその前のゼフの言葉です。「おい、サンジ風邪ひくなよ」このセリフにサンジはこらえきれず、涙をこぼします。それをきっかけに大の大人たちがぐしゃぐしゃの泣き顔でサンジを送り出すのです。ゼフの温かいまなざしと、強面な男たちの号泣姿が涙を誘うシーンでした。
続いて、ナミのお別れシーンです。長い間、村を守るためにアーロン一味の下で働いていたナミへ最後にお礼を言いたかった村人たち。しかし、ナミは村人たちの制止も聞かずに動き出した船へ飛び乗ります。別れ際では「泥棒ネコ」らしく集まっていた村人の財布を大量に盗み、「みんな元気でね」と満面の笑みで出港します。ナミの晴れ晴れしい表情に「やりやがったあのガキャー!」とは言いながらも別れを惜しむ村人たち。ナミと村人たちの温かい関係性がうかがえます。このシーンは読者の心もほっこりした瞬間ではないでしょうか?
フランキーの出発シーンではぐしゃぐしゃの顔で「行ってくる!」に胸を打たれます。子分・ザンバイの「あんたの幸せも考えたらダメですか!?」という涙ながらの言葉にフランキーの目からあふれんばかりの涙が。フランキーを想う子分たちの熱意から家族のような、確かな絆を感じます。男気あふれるフランキーらしい胸が熱くなる別れでした。
最後は、Dr.くれはと、なかばケンカ別れのように出ていくことになったチョッパー。「湿っぽいのは嫌いでね」とつぶやく、ツンデレなDr.くれはの姿にこちらまで泣きたくなります。「行っといで、バカ息子」というセリフと共に降りだした桜色の雪は、なんとも粋な門出のお祝いでした。
そして、「麦わらの一味」のなかで、1番に仲間に加わったものの、別れのシーンはもちろん、多くの謎が残っているゾロ。「ワノ国編」で少しだけゾロの先祖に触れるシーンもありましたが、すべてが明かされたとは言えません。今後の物語にゾロにまつわる謎が描かれるのか、注目したいところです。
(マグミクス編集部)