11月17日はシャアの誕生日! 「孤独な男」はどう過ごしてた? アニメで描かれなかった素顔を考察
ふたたび地球で誕生日を迎えるシャア

シャアの誕生日付近にあった宇宙世紀の事件というと、実はもうひとつあります。それは『機動戦士Zガンダム』の時代。シャアが「クワトロ・バジーナ」という偽名で反地球連邦政府組織「エゥーゴ」に参加していたころです。
一年戦争終結後、シャアはジオン軍残党と共に木星圏の「アクシズ」へ逃亡、潜伏しました。この頃は潜伏中とはいえ普通の暮らしに近い生活を送っていたでしょうから、誕生日を楽しむこともできたかもしれません。その後、シャアは偵察を名目に地球圏へと帰還します。年表では宇宙世紀0084年9月と記載されていました。
この頃には「クワトロ・バジーナ」というIDと連邦軍の軍籍を非合法に入手しています。そしてエゥーゴの中心メンバーとして活動を始めました。こうして時は『Z』の物語のあった宇宙世紀0087年となります。
この年の誕生日を、シャアは皮肉なことに一年戦争と同じく地球で過ごすことになりました。宇宙世紀0087年11月2日、エゥーゴとカラバによるキリマンジャロ基地攻略作戦が開始されます。本来は宇宙からの支援のみだったシャアですが、トラブルにより地球へと降り立つことになりました。
その後、連邦議会が行われているダカールを占拠、エゥーゴのクワトロ大尉がジオン公国軍の「赤い彗星」シャアであること、ジオン・ズム・ダイクンの遺児であるキャスバルだということを世間に公表します。このダカール演説の日が11月16日。シャアの28歳の誕生日前日となります。
この演説がターニングポイントとなり、地球連邦軍内部でのティターンズの地位失墜に結び付きました。もっとも、この作戦で「自由を失った」と吐露していることから、シャア自身としては望んだ展開ではなかったかもしれません。
しかし、宿敵だったアムロとも笑顔で酒を飲みかわす風景があって、それほど嫌な気分でもなかったようにも思えます。ギャグマンガならば、ここでシャアは「明日の誕生日もこれくらい祝ってくれないかな?」などと考えていたことでしょう。この日付のニアミスも後付けならではです。
その後の年表でシャアの誕生日が歴史的出来事と一致する日はありません。単なる偶然の一致ではありますが、キャラの誕生日に何が起こったのか調べると面白い出来事が見つかるかもしれません。
(加々美利治)





