発売から25年。『ファイナルファンタジー6』のキャラたちが今も愛されるワケ
群像劇だからこそ身に染みる、感情移入のしやすさ

群像劇、つまり数多くのキャラクターそれぞれに焦点を当てる物語が採用されていることから、『FFⅥ』では序盤からさまざまなキャラクターのストーリーにしっかり向き合うことになります。
前述のティナをはじめ、最初期で仲間になる「ロック」にガストラ帝国の女将軍「セリス」、無類のギャンブラー「セッツァー」など、その数は計14名。中にはスポット参加や任意によるパーティー編成などの条件もありますが、それでも10名以上のキャラクターの内面を描いているからこそ、それぞれのプレイヤーが感情移入できる”お気に入り”を見つけやすかったのではないでしょうか。
もちろん、その根底には劇場でオペラを歌うセリスや世界の崩壊、ダリルの死を乗り越えて再起を決意するセッツァー、自身が仕えていたガストラを自ら殺めたケフカなど、数々の名イベントが織り込まれているのは言わずもがなです。
キャラクターの人物像を映し出すのに必要不可欠なイベントシーンに目を向けてみると、テキストを中心とした良い意味での”簡素な表現”が、テレビの前に座るプレイヤーの想像力をかき立て、「このキャラクターはきっとこんな人物なんじゃないか?」という具合に、各々が持つイメージ像を補完するキッカケとなりました。言わば「プレイヤーにとっての理想的な主役」が出来上がったといえるでしょう。
ストーリーにキャラクター、そして自由度の高い魔石による育成や必殺技など、前作『ファイナルファンタジーV』をベースとしながらも、後年のシリーズ作品に受け継がれていくシステムの基礎が作られた『FFⅥ』。多くの移植版がリリースされている今だからこそ、再び手に取ってみたい名作です。
(マグミクス編集部)



