「ホントにラスボス?」『ドラクエ』あまりに存在感が薄すぎたボスキャラ3選
『ドラゴンクエスト』シリーズに登場したラスボスのことを覚えていますか? 幾多の戦いを経てからのラスボス戦は、冒険のクライマックスとも呼べる場面です。本来もっとも記憶に残る戦いになるはずですが、時にはあまり印象に残らなかったケースもありました。
中ボスの存在感が強すぎて、全部持っていかれた!?
『ドラゴンクエスト』シリーズは、頼もしい仲間を集め、世界を脅かす魔王を倒しにいくRPGです。その冒険の終着点には、大抵「ラスボス」と呼ばれる強敵がいて、その戦いに勝利することが最終目標となります。
しかし、そんな物語の鍵を握る存在でありながら、あまり印象に残らなかった影の薄いラスボスもいました。どうしてそのようなことになったのでしょうか?
『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』に登場した「ミルドラース」は、影の薄いラスボスの代表例です。その大きな理由として、中ボスである「ゲマ」の印象が強烈すぎたことが挙げられます。
作中でゲマがとった行動は極悪非道そのもので、主人公の前で父親の命を奪い、さらにリメイク版では主人公を石化させた張本人でした。
主人公の父親を殺した挙げ句、石化によって貴重な時間まで奪い去った悪行もあり、『ドラクエV』の宿敵と言えばゲマを思い出す人も多いことでしょう。ゲマに強い憎しみを感じたぶん、逆に終盤まで出番のないミルドラースの印象が薄れることにつながったのかもしれません。
『ドラゴンクエストVI 幻の大地』に登場する「デスタムーア」も、影の薄いラスボスと言えます。その理由のひとつに、自ら手を下さずに部下に実行させるという狡猾な戦略が挙げられます。
夢と現実の世界の征服を企みながら、重要拠点の封印などは部下のムドーらに行わせ、デスタムーアの名は終盤まで出てきません。
そして、ふたつ目の理由としては、裏ボスとして登場する「ダークドレアム」のインパクトが強すぎて、デスタムーアが霞んでしまったことが挙げられます。
ダークドレアムは、『ドラクエ』シリーズに登場する裏ボスの中でも屈指の強さを誇ります。必然的にプレイヤーは攻略に苦労し、結果的にデスタムーアの印象が強まりました。
またダークドレアムを規定ターン内に倒すと、ダークドレアムがデスタムーアを倒すというイベントが発生します。ダークドレアムによって、一方的に蹂躙させるラスボス・デスタムーアの姿を目の当たりにすると、哀れにすら思えてしまいます。