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『ダンバイン』テコ入れで生まれた名エピソード「東京上空」 自衛隊も全面協力?

自衛隊への取材、驚きの事実も?

 「ROBOT魂 聖戦士ダンバイン [SIDE AB]ダンバイン」(BANDAI SPIRITS)
「ROBOT魂 聖戦士ダンバイン [SIDE AB]ダンバイン」(BANDAI SPIRITS)

 基地のゲートには、当然ながら受付と警備のための自衛官がいるのですが、こちらが「取材を申し込んだサンライズですが」と伝えると目を丸くされ「あの、ガンダムのサンライズさんですか!?」。そうです。実は当時の自衛隊のなかでも、サンライズ作品は有名だったようで、なんでも、陸上自衛隊内で演習をやるときには、各部隊に「ガンダム隊」とか「ザク隊」とか、そういう仮称を付けていた……なんて話も、ホントなのか嘘なのか定かではありませんが、聞いたことがあります。

 取材の相手をしてくださった広報官も兼ねておいでの二等空佐殿は、普段はファントムに乗っているとのことで、思わず目をハート型にしつつ、大まかに基地内の案内と、不測の事態が起こったときの自衛隊の立ち位置や行動などをお教えいただきました。

 また、その後、世界各地が戦いに巻き込まれてゆく流れの時には、当時は市ヶ谷にあった海上自衛隊の本部にも取材に伺い、資料をいただいたりしましたが、番組の紹介もかねて、番組宣伝用のポスターをお持ちしたところ、あっという間に通りかかった自衛官さんたちの人だかりが出来ました。

「これ、見ていますよ」
「わー、カッコいいですね!」
「私も欲しいです~」

 思わず、自衛官も人の子なんだなあ……と口元がゆるんでしまうような歓迎ぶりでした。

 しかし、そうしたおかげもあって、当時のTVアニメにしては、そこそこリアルな「非常時」が画面にも反映できたのではないかと思いますし、制作側のもくろみがどこまで成功したかは解りませんが、こうして今もファンの方々に評価をいただける作品になる一端を担えたことは確かでしょう。

 ある時、ご報告にと、相手をしてくださった二等空佐殿に電話をしたところ「ああ、○○空佐は、今、飛んでまして」と言われ、またまた脳内にハート型が飛び交ったことは、今も楽しい思い出です。

【著者プロフィール】
風間洋(河原よしえ)
1975年よりアニメ制作会社サンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)の『勇者ライディーン』(東北新社)制作スタジオに学生バイトで所属。卒業後、正規スタッフとして『無敵超人ザンボット3』等の設定助手、『最強ロボ ダイオージャ』『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』『巨神ゴーグ』等の文芸設定制作、『重戦機エルガイム』では「河原よしえ」名で脚本参加。『機甲戦記ドラグナー』『魔神英雄伝ワタル』『鎧伝 サムライトルーパー』等々の企画開発等に携わる。1989年より著述家として独立。同社作品のノベライズ、オリジナル小説、脚本、ムック関係やコラム等も手掛けている。

(風間洋(河原よしえ))

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