【モンスターファーム】「円盤再生」の仕組み一新も、昔と変わらぬワクワク感
ニンテンドーSwitch、またスマートフォン用のアプリとして移植、配信されている『モンスターファーム』(コーエーテクモゲームス)は20年も前の伝説的育成ゲームですが、当時画期的だった「モンスター再生」の仕様変更や、新たに追加されたキャプチャー機能などはどのような楽しみをもたらしてくれるでしょうか。
昔遊んでた人なら100%楽しめる? 新しくなった「円盤再生」

2019年11月28日(木)にリリースされたスマートフォン用アプリ(iOS/Android)に続き、ニンテンドーSwitch用ソフトとして移植された『モンスターファーム』が12月19日(木)にコーエーテクモゲームスより配信されました。
20年以上前にプレイステーション用ソフトとして発売されたオリジナルの『モンスターファーム』は、音楽からモンスターを生成するという仕組みが大きな特徴。育成シミュレーションゲームの金字塔とも呼べる作品です。移植版では、新たに盛り込まれた新要素もありつつ、当時と変わらぬ魅力を備えています。
配信前から注目を集めていたのは、『モンスターファーム』の核ともいえる、「モンスター再生機能」が新しくなることでした。「音楽CDやゲームディスクからデータを読み取る」という仕組みから、プレイヤーの読み込みたいCDタイトルをゲーム内専用のデータベースで検索するシステムへと変更されたのです。
音楽CDを読みこませる”手間”を良しとし、家中のありとあらゆるCDをプレイステーションの横に積み上げてプレイしていた当時の熱狂的なプレイヤーからは、今作の新機軸について「(手間がかからないことで)少々物足りなさを感じてしまうのではないか?」といった懸念の声もあがっていました。
しかし、実際にプレイしてみたところ、「このCDからどんなモンスターが生まれてくるんだろう?」といったワクワク感自体は失われず、むしろ場所を選ばずにモンスタファームができてしまうことによる中毒性の方が心配されるほどでした。
加えて、プレイ画面を(ほぼ)いつでもキャプチャーして残すことが出来る機能は、モンスターファームの性格上「あっけなく死んでしまう相棒たち」の勇姿や可愛い姿を残しておくことができるため大変嬉しい新要素です。
また、プレイステーション版をプレイしていた人だけが分かる小ネタも。街とファームを往復をすることで「モンスターの忠誠度を上げる裏技」は、なくなってはいませんでしたが、制限がかかっているようにも感じられます。
なんといってもゲーム自体が難しく、序盤の試合でもなかなか勝たせてくれない、修行に行かせても技を覚えて帰ってこない……それでも怒らないから「超溺愛」になってしまうのです。一度モンスターを育て始めれば、オフラインでも延々とプレイできてしまう魅力は元祖『モンスターファーム』と変わりません。このたび配信された移植版に熱中してしまう人はとても多いのではないでしょうか。
(マグミクス編集部)