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クライマックスで「師匠を撃破」フェルンの成長 アニメ2クールでのフリーレンの変化とは?

1000年生きたフリーレンも成長している

TVアニメ『葬送のフリーレン』第14話「若者の特権」より、フリーレンとヒンメルの回想シーン (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
TVアニメ『葬送のフリーレン』第14話「若者の特権」より、フリーレンとヒンメルの回想シーン (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 もちろん、成長しているのはフェルンとシュタルクだけではありません。フリーレンも、ストーリーの最序盤でヒンメルの死を経て、自分が彼について「人の命は短いから」と知ろうとしなかったことを後悔して涙を流しており、それまで過ごしてきた時間のなかでは得られなかった大きな経験を積んでいます。『葬送のフリーレン』のなかに存在するゆるやかなストーリーの軸のひとつが、ヒンメルの死をきっかけに人を知ろうとする「フリーレンの成長」にあることも間違いないのでしょう。

 その後もフェルンの面倒を見たことにより、多少の子育てと魔法の師匠としての経験を積んでいます。もっとも前者についてはすでに逆転しており、むしろフェルンが世話の経験を積んでしまっている状態なのは面白いポイントです。

 おそらく一緒に冒険している間にはまったく気付かなかった、ヒンメルがフリーレンに向ける想いに少しずつ気付いていくのも重要なポイントです。

 特に第14話「若者の特権」では、フェルンとシュタルクの関係が深まるストーリーが描写された上で、フリーレンがヒンメルの行動の意味に気付いたのではないか? と思わされる展開が描かれました。この話ではシュタルクがフェルンに「久遠の愛情」の花言葉を持つ鏡蓮華(かがみれんげ)の意匠入りのブレスレットを贈りました。実はフリーレンも、かつて同じ意匠の指輪をヒンメルから送られていたのです。

 しかもモンスターの襲撃を受けた際に指輪を落としてしまったのですが、宝箱漁り以外あまり物事にこだわらないフリーレンが、その指輪に関しては頑張って探すという行動に出たのです。その後の回想シーンでは、フリーレンがヒンメルから指輪を受け取ったシーンが描かれていました。ひざをついてフリーレンの左手の薬指に指輪を通すシーンは、はたから見れば完全にプロポーズでした。

 受け取った時のフリーレンは、ヒンメルの気持ちにまったく気付いていなかったでしょうが、花言葉の意味を知り、ヒンメルの行動の意味を多少なり感じ取ったのでしょう。

 TVアニメは2024年3月でいったんの終わりを迎えますが、原作ではすでにその後の展開も描かれています。再びのアニメ化がいつになるのかは分かりませんが、いずれまた、フリーレンたちがさらなる成長を遂げる物語に出会えるかもしれません。そのときを楽しみに待ちたいと思います。

(早川清一朗)

【画像】えっ、えっちすぎる…! こちらがフェルンとシュタルクのキュンなシーンです(5枚)

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