初代『ドラクエ』ひねりなさすぎな魔物たち 「敵かどうかも怪しい」「鳥山先生スゴい」
まほうつかいってモンスター?

がいこつやよろいのきしとは違って、ちゃんと現実にはいないモンスターの名前ではあるものの、あまりにシンプルすぎる名前のキャラクターもいます。そのひとつは「ゴースト」でしょう。ゴースト、つまりお化けですから、それはモンスターで間違いはありません。
それにしても、あまりにくくりが大胆です。ゴーストというのもいろいろといそうなものですが、ざっくりし過ぎています。前述のがいこつの上位モンスターに、「しりょう」、つまり死霊がいますが、これはおばけのたぐいではないのか? と考え始めると、なんだかモヤモヤしてしまいます。
同じように、ざっくりしすぎているモンスターの名前には「まほうつかい」もあります。魔法が使えるのですから、ただの人間でないことは間違いありませんが、モンスターと決めつけて倒してしまってよいものか、微妙な存在といえるかもしれません。よく考えれば勇者はより多彩な呪文が使えるわけで、「魔法使い」といえなくもないでしょう。
シンプルな名前といえば「スライム」も、いろいろなゲームやお話にそのまま登場するようなシンプルな名前です。しかし、スライムが「ドラゴンクエスト」シリーズを代表するモンスターといえるほど有名になったのは、『ドラゴンクエスト』というゲームの人気と、そして2024年3月1日に逝去された鳥山明氏の愛らしいデザインの力によるものであることは疑いようもありません。
あまりにシンプルすぎる名前のモンスター、よろいのきしや、ゴーストたち。それでも、名前を見ればぱっと頭に浮かびます。これは本当にすごいことです。改めて、鳥山明氏の功績を称え、ご冥福をお祈りいたします。
(田下広夢)

