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精神崩壊にメタ発言…衝撃すぎる最終話が語り継がれる昭和/平成のロボットアニメ3選

昭和、平成、令和と作り続けられてきた数々のロボットアニメのなかでも、その最終話があまりにも衝撃的すぎていまなお語り継がれる作品を3つ、見ていきましょう。大人になってから観れば、それはそれで味わい深い……かもしれません。

激闘の末に迎えた「フルボッコ」「精神崩壊」

BANDAI SPIRITS「超合金魂 GX-70SP マジンガーZ D.C. 2021 Special Color Ver.」 (C)ダイナミック企画・東映アニメーション
BANDAI SPIRITS「超合金魂 GX-70SP マジンガーZ D.C. 2021 Special Color Ver.」 (C)ダイナミック企画・東映アニメーション

 昭和から令和の現在に至るまでのアニメ作品において、「ロボット」が登場する作品の数は計り知れません。たとえば今も人気シリーズとして続いている1作目の『機動戦士ガンダム』や、悪党を倒す『マジンガーZ』、平成を代表する作品『新世紀エヴァンゲリオン』といった名作を思い浮かべる人も少なくないでしょう。

 そうした数あるロボットアニメのなかには、最終話で衝撃的な展開を迎えて、視聴者に強烈なインパクトを残した作品も存在します。上述した『マジンガーZ』の最終話も良い例でしょう。

 1972年から1974年までTV放送されたアニメ『マジンガーZ』は、世界征服を企む科学者の「ドクターヘル」による機械獣軍団の侵攻を阻むため、主人公の「兜甲児」が「マジンガーZ」を駆り戦いを挑む「巨大ロボットアニメ」です。

 最終話である第92話「デスマッチ!! 甦れ我等のマジンガーZ」では、ドクターヘルと機械獣を倒したのにもかかわらず、「ミケーネ帝国」の「戦闘獣」という新たな敵が2体、登場します。しかも、これまでの機械獣よりも遥かに強く、マジンガーZは一方的にやられてしまいます。

 得意のロケットパンチは壊され、残った腕もビームによって破壊され、さらに胴体に大きな穴を開けられる始末で、いわゆる「フルボッコ状態」になります。これまでの戦果の数々が嘘であるかのようなやられっぷりであり、その様子に多くの子供たちは驚かされたでしょう。

 なお結末としては、そうした絶望的な状況に「グレートマジンガー」が颯爽と現れ、戦闘獣をいとも簡単に倒し、そして続編『グレートマジンガー』へ物語は続くというもので、いまなお語り継がれる主人公交代劇が繰り広げられたのでした。

 冒頭に触れた『機動戦士ガンダム』の続編として放送された『機動戦士Zガンダム』(1985年-1986年)もまた、視聴者に衝撃を与えた最終話が有名です。

 同作は民間人の少年である主人公「カミーユ・ビダン」が「ガンダムMk-II」のパイロットとして戦争に身を投じ、のちに「最強」と称されるニュータイプに覚醒していく様を描いた作品で、最終話の50話「宇宙を駆ける」では宿敵の「シロッコ」との激闘が繰り広げられました。最終的にシロッコが操縦する「ジ・O」を破壊し、カミーユは気を失います。

 彼の生存を確認するため、カミーユの幼なじみである「ファ・ユイリィ」が何度も呼びかけると、カミーユは意識を取り戻しましたが、「大きな星がついたりきえたりしている」「大きい! 彗星かな」「暑苦しいなここ……出られないのかな」と、明らかに、これまでのカミーユとは思えないような発言を連発します。その異常さを察して、ファも言葉を失っていました。そして、そのまま『機動戦士Zガンダム』は幕を閉じるのです。

「主人公の精神崩壊」というラストについて、ネット上では「重い話が多めのなかでのカミーユの精神崩壊は、結構ショックを受けたのは覚えてる」「ラストとしてはアリだけど、とにかく後味が悪い」と、放送から約40年が経過したいまなお声が聞かれます。なおご存知の通り、劇場公開された通称『新訳Z』では、この結末は大きく変更されています。

【画像】「ボッコボコやないか!」こちらが見るからに痛ましい「マジンガーZ」と兜甲児の姿です(10枚)

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