『ドラクエ3』カンダタを改心させた? 小説版「オルテガ」の驚愕エピソード・3選
オルテガの魅力は男女を問わず! あの女王も骨抜きに?

●あの盗賊を改心させた、オルテガの「まなざし」
『ドラクエ3』の冒険では、数多くのキャラクターと出会います。それは小説版でも同様で、ゲームでもおなじみの「カンダタ」との遭遇も外せないエピソードのひとつです。
盗賊家業を営むカンダタは、アレル一行と互角の戦いを繰り広げますが、紙一重の差で敗北します。しかし敗北よりも、アレルの口から告げられた「オルテガの死」に衝撃を受け、愕然とした表情を浮かべました。
それからしばらく経った頃、旅を続けているアレルの耳にカンダタの動向が届きます。なんとカンダタは、オルテガの死がこたえたため、盗賊から足を洗ったとのこと。そして、カンダタがオルテガを崇拝していたことも知らされました。
かつてカンダタは、オルテガの剣を盗もうとしましたが、あえなく失敗します。この時、「光り輝く自信と威厳と誇り。そして、限りない優しさ」にあふれたオルテガの目を見て以来、カンダタは盗賊家業にむなしさを覚え、彼の死を知った時には未練もなく盗賊家業から足を洗いました。
まなざしだけで、カンダタを改心させてしまうオルテガ。男女を問わぬ「人たらし」ぶりが、これでもかと伝わってきます。
●6年経ってもなお、女王は腕輪を身に着けて……
このようにオルテガは、少女から往年の男性まで、性別や年齢を問わず魅了してきました。当然、大人の女性であっても、オルテガの「人たらし」ぶりからは逃げられません。
イシスを治める若き女王は、21歳の時にオルテガと出会い、ひと目で心を奪われました。オルテガに妻子がいるのも知っていたのに、愛する気持ちが止められないほどに。
そんなオルテガが旅立つ日、女王は彼に愛を告白し、留まってくれるように懇願します。しかしオルテガは、「わたしには大事な使命がある」と告げ、「星降る腕輪」を渡して国を去りました。
27歳になったいまも、女王はその腕輪を身に着けており、オルテガを思い出して嗚咽する──そんな姿が小説版『ドラクエ3』で描かれています。
うら若き女性も恋に落とし、彼女の愛を受け入れないものの、「星降る腕輪」を渡して去るイケオジぶり。女王が魅了されるのも、無理のない話でしょう。
(臥待)