HD-2D『ドラクエ3』女勇者のビジュアル改変問題 後ろ姿は肌着が主張しすぎ?
後ろ姿のグラフィックには、やや難点も
女戦士を横向きにした場合も、その側面に「肌着感」はほとんどありません。これは、腕や盾に隠れている影響も大きいのでしょうが、違和感を覚えないのはありがたい話です。
ただし女戦士の後ろ姿については、残念ながら「違和感なし」とはいえません。ビキニアーマーの背部が目立っている関係で上半身はほとんど問題ないものの、下半身は肌着部分の主張が激しく、遠目から見ても「ショートパンツ状の肌着を履いている」のが分かります。
色味は地味なのでそれほど目立ってはいませんが、「気になる人は気になるレベル」という表現が妥当でしょう。
●しかし「戦闘中の後ろ姿」の違和感はほぼゼロ!
「後ろ姿の肌着部分が気になるなら、戦闘時は致命的では?」という不安を抱く人もいるかと思いますが、実は女戦士の後ろ姿については少々事情が異なります。コマンド選択時、プレイヤー側に見せる彼女たちの後姿には、肌着がほとんど映っていないのです。
もちろん、戦闘中だけ肌着を脱いでいるわけではありません。フィールドでの立ち姿と異なり、武器を構えた状態で立っており、足も開いています。そのため肌着の裾部分が持ち上がり、剣の鞘やビキニアーマー部分に覆われ、実質的にほぼ見えない状態になったのだと思われます。
ちなみに、画面に接するほど近づけば、肌着の裾部分をわずかに確認することが可能です。
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デザイン上では不満の多かった「女戦士」でしたが、一見装備と馴染んでいない色味のチョイスも含め、ゲーム画面上で違和感なく楽しめるよう、あらかじめ計算した上でのデザインだったのかもしれません。
もちろん、フィールド上の後姿など、気になる部分も残っていますが、キャラクターの表現に慎重さが求められる現状を踏まえると、かなり健闘しているようにも思えます。
事情を汲んで一方的に我慢する必要はありませんが、デザイン画で気になってもゲーム上では気にならない、と感じる人も少なくないと思います。最初の印象だけで決めつけず、HD-2D版『ドラクエ3』を実際に触ってから判断するのもお勧めです。
(臥待)