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【漫画】母の手作り弁当を食べなかった男子高生 “最後の弁当”になるとは思わず…「立ち直れない」葬儀屋が告げた真実に読者号泣!

母とふたりで暮らす男子高校生のヒロト。女手ひとつで育ててくれた母親に素直になれず、毎日作ってくれているお弁当を食べずにいました。そんなある日、母が突然交通事故で亡くなってしまい……? 作者の吉良いとさんにお話を聞きました。

母親がお弁当に込めた想いとは?

母を煩わしく感じて反抗的になってしまう息子(吉良いとさん提供)
母を煩わしく感じて反抗的になってしまう息子(吉良いとさん提供)

 男子高校生の「ヒロト」は女手ひとつで育ててくれた母に素直になれず、悪態をついては毎日作ってくれているお弁当を食べずにいました。ところがある日、母は突然、交通事故で亡くなってしまいます。葬儀のあと、ヒロトは突然の別れに「一生立ち直ることができない」と葬儀屋さんに対して嘆きます。すると葬儀屋さんは親子しか知りえない母親のお弁当のことを話し出して……?

 吉良いとさん(@kilightit)がX(旧:Twitter)に「『母さんが作ってくれた最後の弁当を俺は食べなかった」として掲載した『幽霊が視える葬儀屋さん』が話題です。吉良いとさんによる創作マンガ』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は6000を超えており、読者からは「母のご飯を食べたくなった」「お別れは身近にあって、だからこそ後悔のないように毎日を生きていこうと思う」「親になった今、作中の親子両方ともに感情移入できる」などの声があがっています。

 今作は幽霊が視える葬儀屋さんが後悔を遺す幽霊の最期の願いを叶えるヒューマンドラマです。Kindleにて『幽霊が視える葬儀屋さん』(ナンバーナイン)全4巻が発売中です。

 作者の吉良いとさんにお話を聞きました。

ーー今作を描こうと思った経緯、また作品を通じて伝えたかった想いについて教えて下さい。

 私の描くマンガ『幽霊が視える葬儀屋さん』シリーズではさまざまな「別れとこれから」をテーマにしています。今回は自分自身の経験から、この作品が生まれました。思春期に親に対してきつい態度を取ったり、心にもない言葉を浴びせてしまったり……。

 もし今作を見ていただいた方で、ひとりでも多く後悔をする前に「大切な人」と向き合ってくれたら。そうなれば私はとてもうれしいです。

遺された人と幽霊との別れを描いたヒューマンドラマ『幽霊が視える葬儀屋さん 蝶の屍』第4巻 著:吉良いと(ナンバーナイン)
遺された人と幽霊との別れを描いたヒューマンドラマ『幽霊が視える葬儀屋さん 蝶の屍』第4巻 著:吉良いと(ナンバーナイン)

ーー登場人物を描くうえでこだわったポイントがあれば教えて下さい。

 主人公の表情の変化を大事に描きました。最初は怒り、そして放心、涙、笑み……。葬儀屋さんとお母さんが作ってくれた唐揚げが彼をどう変えてくれるのか、という気持ちの変化を特に意識しています。

ーーSNSでの反響が多数寄せられています。どのように感じていますか? またコメント欄で、特に印象に残った読者の声について教えて下さい。

 引用コメントでは多くの実体験が寄せられています。いろんな方がこの作品をリンクして思い出を語ってくれていて、とても心に来るものがありました。また、「最後、母親はあんなに綺麗な笑顔で子供と別れることなんてできない」といったコメントもありました。

 自分はまだ親の立場になっていないので、親御さん目線でのお話はとてもありがたかったです。たくさんのご反応をいただき、本当にありがとうございました。

(マグミクス編集部)

【マンガ本編】素直になれない男子高生、母手作りの弁当を食べなかったら…突然の別れ 「一生立ち直れない」葬儀屋が明かした事実とは?

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吉良いと

漫画家。後悔を遺す幽霊の最期の願いを叶えるヒューマンドラマ『幽霊が視える葬儀屋さん』全4巻(ナンバーナイン)のほかに、愛の逃避行を描いたサスペンス・ラブマンガ『偶像エスケープ』全2巻(KADOKAWA)や、マンガ作品短編集『BOX!吉良いと短編集』全2巻(ナンバーナイン)が発売中。『隣の猫が成仏してくれない』の電子書籍がKindleにて2ページを追加して無料配信中。