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『ドラクエ』発売当時に出回った「ありえん」ガセネタ 今だから笑い話に

ファミコン全盛期には、いわゆる「ガセネタ」が子供たちの周りでまことしやかに語られていました。「ドラゴンクエスト」シリーズにも、当時の子供たちが信じてしまった、今思うと「トンデモ」なうわさがさまざまにありました。

オルテガが勝利するパターンもあった?

HD-2D版でのオルテガVSキングヒドラ戦。間に合わない……もどかしさの演出が!
HD-2D版でのオルテガVSキングヒドラ戦。間に合わない……もどかしさの演出が!

 ファミコン全盛期には、いわゆる「ガセネタ」が子供たちの周りでまことしやかに語られていました。有名なのは、「ファミリーコンピュータMagazine」の「ウソ技」から生まれた、ディスクシステム用ソフト『水晶の龍』の「ヒロインのシンシアと野球拳ができる」というものがあります。

「ドラゴンクエスト」シリーズにも、当時の子供たちが信じてしまった、今思うと「トンデモ」なうわさがさまざまにありました。

 まず、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』から、「オルテガが勝利するパターンがあった」というものです。主人公の父「オルテガ」は単身で「大魔王ゾーマ」の城に乗り込み、「キングヒドラ」との戦いで敗北し、命を落とします。

 ところが、キングヒドラに勝利したあとに死亡するパターンもある、というウワサが流れました。実際にはオルテガがキングヒドラとの戦闘でどんな行動パターンをとったとしても、オルテガの勝利は実現しないことが分かっています。また、のちに内部データとして実装されなかったオルテガのセリフに、「キングヒドラに勝利した場合」が残っていたことも明らかになりました。

 続いて、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』からは、「うまのふん」にまつわるウワサがいくつか出回りました。「カジノでうまのふんを使ってからプレイすると当たりやすくなる」「うまのふんを使うと幻の第6章が始まる」という、なかなかぶっ飛んだ内容です。うまのふんは、持っていてもなんの役にも立たないアイテムです。「何かすごい秘密があるのでは?」と考えた当時のプレイヤーたちがひねり出したアイデアなのかもしれません……。

 そしてハードがスーパーファミコンになった『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』でも、裏ダンジョンにいる「エスターク」を規定ターン以内に倒すと仲間になる、といったガセネタが出回りました。これについては当時、必死にエスタークに挑んだ思い出がある人も多いのではないでしょうか。「仲間モンスター」システムが初めて導入されたタイトルでもあり、関連するネタはほかにもあり、「会心の一撃で倒すと仲間になりやすい」など、根拠のないウワサが語られていました。

HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』:
(C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX (C)SUGIYAMA KOBO (P)SUGIYAMA KOBO

(マグミクス編集部)

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