『ドラクエ』もったいない…超高性能なのに“不遇”な呪文「いつ使えば…」
「ドラゴンクエスト」シリーズでおなじみの呪文のなかには、ナンバリングタイトルによって「使う機会が限られる」など、不遇な立ち位置のものがあります。他タイトルに比べて性能は優遇されているのに、使いどころが悩ましい呪文ふたつを紹介します。
性能は抜群にいいのに…ザンネンな呪文

「ドラゴンクエスト」シリーズでおなじみの呪文のなかには、ナンバリングタイトルによって「使う機会が限られる」など、不遇な立ち位置のものがあります。
例えば味方の攻撃力をアップさせる「バイキルト」はボス戦で有用な呪文ですが、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』においては悩ましい問題を抱えています。主な理由としては、「使いたい時に使えるメンバーがいない」シーンが多いという点です。
スーパーファミコン版『ドラクエ5』におけるバイキルトの性能はほかのタイトルに比べ、格段に高く設定されています。ほかのタイトルでは「与えるダメージを2倍」にするのに対し、『ドラクエ5』ではステータスとしての「攻撃力が2倍」になります。もともと「ちから」が弱いキャラクターも、高ダメージを与えられるようになるのです。
バイキルトを覚えるのは、「ビアンカ」と「フローラ」(ニンテンドーDS版リメイクで「デボラ」)、主人公の娘、そして一部の仲間モンスターです。スーパーファミコン版の『ドラクエ5』は3人パーティのため、主力メンバーがバイキルトを覚えるキャラであるかどうか、頭を悩ませてしまいます。リメイク版ではパーティメンバーが4人に増えますが、バイキルト自体の性能が下がってしまっているという問題があります。
さらに、クリア後の隠しダンジョンである「謎の洞窟」で手に入る「たたかいのドラム」は、馬車の外にいる味方全員にバイキルトの効果を与えることができます。クリア後のやり込み時は、バイキルトを使う機会は全くなくなってしまうでしょう。
もうひとつは、『ドラクエ5』と、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』での「ベホマズン」です。ベホマズンは、味方のHPを全回復する強力な呪文です。『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』でのベホマズンは、対象が馬車の外のメンバーのみでしたが、『ドラクエ5』と『ドラクエ6』では馬車内にも効果が及ぶようになりました。
ところが、この2タイトルではベホマズンを習得するキャラが仲間モンスターのみなのです。「ホイミスライム」などが習得しますが、ベホマズンを必要とする局面において、打たれ弱いキャラを馬車の外に出すのはかなりリスキーです。過去作ではここぞというときに勇者が使い、窮地を切り抜けるシーンもありましたが、人間キャラが習得できないために、なかなか使いどころが難しい呪文となってしまいました。
(マグミクス編集部)