衝撃エンドで完結したマンガ 「こうなるしかないのか」「強い主人公だったのに」
バイオレンス描写の多いマンガに登場する主人公は、どの作品も屈強で魅力的なキャラが多いものです。しかし、なかには意外な形で、物語が完結してしまう作品もありました。
残酷だけどきれいな終わり方?

闇社会を描いたマンガの主人公は、屈強でカリスマ性のあるキャラクターが多くいます。しかし、そうした作品のなかには、予想を裏切る形のあっけない結末の人気作もありました。
※この記事は『外道の歌』『闇金ウシジマくん』『BANANA FISH』のネタバレを含みます。
●『外道の歌』
2014年から「ヤングキング」(少年画報社)にて連載された『善悪の屑』(作:渡邊ダイスケ)の第2部にあたる『外道の歌』は、凶悪事件で家族を失ったカモこと「鴨ノ目武」と、トラこと「島田虎信」のふたりが「復讐屋」として、被害者や遺族の代わりに法で裁かれない加害者に罪を償わせていく物語です。
作中では、極悪人たちに対し熱した鉄の棒を肛門に入れたり、上半身の皮をはぎ取ったりと、残忍な方法で復讐を遂げるカモの姿が描かれます。悪人に対して、一切情け容赦のないストーリーの本作の結末は意外なものでした。
さまざまなキャラの思惑が錯綜した物語終盤、カモはラスボスでトラを痛めつけた男「國松義忠」を捕まえ、最終的に電動ドリルで國松の頭部をくり抜き殺害します。カモがトラのことを「新しい家族」という感動的な場面も描かれ、一件落着かと思われた矢先、道端で國松を信奉していた暴力団組員「梅沢保」にナイフで刺されたカモは、命を落としてしまうのです。
その後、カモが営んでいた「カモメ古書店」はトラへと引き継がれ、カモの妻子の仏壇に彼のトレードマークであるサングラスが供えられているコマが描かれて、物語は完結します。これまで多くの修羅場を経験していた主人公が死亡するという展開に驚愕した読者もいる一方、きれいな完結の仕方と高く評価する声もあがりました。
●『闇金ウシジマくん』
2004年から2019年にかけて「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された『闇金ウシジマくん』(作:真鍋昌平)は、闇金融業の会社を営む「丑嶋馨」を主人公に、非道な人間模様や社会の闇を描いた作品です。
丑嶋は作中で、屈強な男に打ち勝ったりチンピラを容赦なく殴ったりと、ケンカの強いイメージがありましたが、物語は意外な結末を迎えます。
最終話では、丑嶋が風俗嬢「菊池文香」の家に、借金の取り立てに向かう姿が描かれました。そして、取り立ての最中、姉の文香を殺害しようと企てた弟「菊池辰也」が侵入し、文香をかばった丑嶋は辰也にナイフで刺されてしまいます。
当初、丑嶋の傷は大したものではないと思われましたが、傷は深く、集金完了の電話を最後に血だらけで倒れ、そのまま物語は完結しました。生死不明ではありますが、冷静沈着でケンカも強い丑嶋のまさかの姿に、驚きを隠せない読者も多かったようです。
●『BANANA FISH』
人気マンガ『BANANA FISH』(作:吉田秋生)は、1985年から1994年まで「別冊少女コミック」(小学館)にて連載された作品です。ストリートキッズのボスである主人公「アッシュ・リンクス」と日本からやってきたカメラマン助手「奥村英二」が、違法薬物「バナナフィッシュ」を巡って奔走する姿を描いています。
物語終盤、マフィアたちとの長い戦いが終結し、最終話では日本へ帰国する英二とアッシュの固い友情が描かれました。アッシュは当初、英二を見送るつもりはありませんでしたが、彼からの手紙を図書館で読み進めると、こみ上げる想いを抑えきれなくなり、空港へと向かいます。
しかし、その道中でアッシュはチャイニーズギャングの一員である「ラオ・イェン・タイ」にナイフで刺され、致命傷を負ってしまうのです。そして、図書館に引き返し静かに息を引き取ります。ラオは異母兄弟である「シン・スウ・リン」の身を案じての犯行だったようですが、まさかの結末に悲しむ読者が続出しました。
(LUIS FIELD)

