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歴代『ドラクエ』リメイクで賛否両論あった仕様変更「なんで仲間に」「意外やアリ」

「ドラゴンクエスト」シリーズのナンバリングタイトルは、さまざまなハードでリメイクされてきました。なかには、追加・変更要素に対して、オリジナル版のファンから賛否両論あがるものもありました。

オリジナル版への愛の深さから、リメイクに不満も?

ロマリアの王様も楽しんでいる「モンスター・バトルロード」。
ロマリアの王様も楽しんでいる「モンスター・バトルロード」。

 HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』では、リメイクにあたってさまざまな要素において「追加」や「変更」がありました。歓迎されたものもあれば、なかには、ファンから不評を買ってしまったものがあります。

「追加」については新職業「まもの使い」の性能が、他職業に比べて高すぎることが物議を醸しました。「変更」においては、ファミコン版にあった「モンスター格闘場」が「モンスター・バトルロード」になりました。モンスター・バトルロードは、保護したモンスターの数が多く、バランス良くパーティを組めばほぼ勝ててしまう点で、ギャンブル性がなくなったことに物足りなさを感じているプレイヤーが多いようです。また、スーパーファミコンでのリメイクで好評だった「すごろく場」がなくなったことにも残念がる声があがりました。

 PlayStationでリメイクされた『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』では、現在でも賛否両論ある大きな追加要素がありました。本作のラスボス「デスピサロ」は、過去作の魔物の王たちに比べると、その人物像に深い掘り下げがされたキャラクターです。オリジナルであるファミコン時代から高い人気があり、リメイクにあたり、クリア後のおまけ要素として仲間に加えられるようになりました。

 しかし、ピサロが仲間になるには、恋人の「ロザリー」を復活させる、というイベントをこなす必要があります。ロザリーが殺された元凶は「エビルプリースト」であったとはいえ、ピサロが人類を憎んで勇者の故郷の村を焼き払い、幼なじみの「シンシア」の命を奪ったことに変わりはありません。また、仲間になったピサロの能力や装備品の性能が飛び抜けて高く、ほかのパーティメンバーとのバランスがとれなくなる点にも、ファンはいまひとつ納得できていない様子です。

 また、ニンテンドーDSでリメイクされた『ドラゴンクエストVI 幻の大地』では、「仲間モンスター」システム変更に「ガッカリ」の声があがりました。『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』で初登場し、人気を博したシステムがスーパーファミコン版『ドラクエ6』でも、仲間にできるモンスターの数は減少しつつも採用されました。リメイク版では、「スライム」系の8匹モンスターのみ、条件を満たすことでスカウトできるというシステムに変更されています。

 最後に、発表時は大ブーイングとなったものの、徐々に受け入れられていったのが、ニンテンドーDSでリメイクされた『ドラクエ5』の花嫁候補「デボラ」の追加です。デボラのビジュアルは、言葉を選ばないと「ケバい」デザインで、「ドラクエ」の世界観といまひとつそぐわないものでした。

 ただでさえ、「ビアンカVSフローラ」という熾烈な花嫁論争に終わりがないなかでの候補追加に、発表当時は「絶対に選ばない」といった意見が多くあがりました。ところが、実際にデボラを結婚相手に選び、ゲームを進めてみると、仲間会話システムで人柄が見えてきます。「意外と肝っ玉かあちゃんでいい子」「主人公を小魚顔、と小バカにしているようで愛があってかわいい」など、好評価となっていきました。

HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』:
(C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX (C)SUGIYAMA KOBO (P)SUGIYAMA KOBO

(マグミクス編集部)

【画像】うーん…リメイクで一番許せないのはコレだな? コチラが「ファミコン版が至高」だった“ムフフ装備”の再現ビジュアルです(3枚)

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