『ワンピ』シャンクスが懸けた“新時代”の真意 「本当の目的」が判明する日も近い?
『ONE PIECE(ワンピース)』のシャンクスは、なぜ海賊として旅を続けているのでしょうか。その目的は「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」ではなく、「新しい時代」にあるとも考えられているようです。
シャンクスはロジャーに何かしらの指名を託されている?

マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する「シャンクス」といえば、どんなイメージを持っていますか? 普段は海賊とは思えないほど大らかですが、仲間を傷つけたヤツは絶対に許さない、一本筋の通った人物で、主人公「モンキー・D・ルフィ」の憧れの存在でもあります。
ただ、シャンクスは第1話から登場していながら多くの謎が残された人物です。なかでも「真の目的」は、多くの読者が気になるところではないでしょうか?
※この記事はコミックス110巻以降の情報を含みます。ご了承ください。
少年時代のシャンクスには、「ラフテル」から帰還した「ゴール・D・ロジャー」と何かを話した後、涙を流す場面があります。この涙の理由として、残りわずかな命であるロジャーから何らかの使命を託されたのではないか、と考えられています。
そのまま捉えれば「ロジャーの意志を継いで次の海賊王に」と想像できますが、シャンクスはロジャー処刑の日の出来事を描いた第1082話で、「ひとつなぎの大秘宝」が眠っているとされる場所「ラフテル」に行くのか、と問うバギーに「気が変わった… 今の所目指す気はねェかな…」と発言していました。彼の目的はラフテルを目指すこと以外にあるようです。
では、シャンクスの目的やロジャーとの約束とは、いったい何なのでしょうか?
ひとつに「新しい時代を待つこと」があげられます。シャンクスはロジャー海賊団の副船長「シルバーズ・レイリー」に「ロジャー船長と同じ事を言うガキがいたんだ」とルフィのことをうれしそうに話していました。また作中で、意識的に「新しい時代」「新時代」という言葉を使っているように見受けられます。
シャンクスは、子供の頃のルフィの言動を見て、ロジャーの意志を感じ取り、新時代を築く存在はルフィだと確信したのではないでしょうか?
もうひとつ気になるのは「ワノ国編」の終了目前に、シャンクスが赤髪海賊団の副船長「ベン・ベックマン」に言い放った「そろそろ奪りに行こうか 『ひとつなぎの大秘宝』」というセリフです。
「ひとつなぎの大秘宝」を狙う海賊のうち、四皇の「バギー」は「取る」、元四皇の「カイドウ」や「ビッグ・マム」は「獲る」と表現していました。これらは「受け取る」「獲得」といった意味合いが込められているのでしょう。
一方、シャンクスが用いた「奪る」は、相手から力ずくで取り上げる意味を持ちます。このことから、シャンクスはロジャーが思い描いた新時代を築けない海賊の手に「ひとつなぎの大秘宝」が渡ることを阻止し、ルフィに託すつもりなのかもしれません。
そう考えると、シャンクスの目的はルフィが「ひとつなぎの大秘宝」を手にし、世界をひっくり返すことなのではないか、と考えられます。
現在、『ONE PIECE』は「エルバフ編」へと突入し、シャンクスが元ロジャー海賊団の「スコッパー・ギャバン」と再会していたり、双子であることが明らかになったりと、彼に関わる情報が次々に明らかになっています。この記事で取り上げたシャンクスの謎が明らかになる日もそう遠くないのかもしれません。
(LUIS FIELD)