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「ザオリクかけて!」避けられないイベント死…「ドラクエ」世界における「死」とは?

「ドラクエ」シリーズについて、長年ファンの間でも議論となっているのが「死」に関する定義です。ザオリクや教会などで蘇生できるかと思えば、できないキャラクターもいて……どうなっているのでしょうか。

大事な人すらなぜ蘇生しない/できないのか

HD-2D版『ドラゴンクエスト3』より、オルテガのイメージイラスト (C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX
HD-2D版『ドラゴンクエスト3』より、オルテガのイメージイラスト (C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX

「ドラゴンクエスト」シリーズにおける定番の話題のひとつに、「ザオリク」や「せかいじゅのは」、あるいは教会で「生き返らせる」というのは、実際には何をしているのか、というものがあります。これを突き詰めると、同シリーズにおける「死」とはなにかを考えることにもなるでしょう。

※本記事にはシリーズ作品『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(以下『ドラクエ3』および『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(以下『ドラクエ11』)のネタバレが含まれます。

 なぜこれが問題になるかといえば、戦闘で仲間のキャラクター(プレイヤーキャラ)が死んでしまった場合には、上記のように復活するすべが用意されているものの、イベントなどでは死を避けられないキャラクターがいるからです。『ドラクエ3』における勇者の父「オルテガ」の事例も、そのひとつです。

 オルテガは「大魔王ゾーマ」の城で「キングヒドラ」との戦いに敗れ死を迎えます。ただ、勇者が駆けつけたそのときには、まだ息があるのです。このシーンについては「なぜそこでベホマしない?」「ザオリクかけさせてもらえない!」と、ファミコン版時代からツッコミどころのひとつとして、長年にわたりこすられ続けてきました。2024年11月に発売されたHD-2D版『ドラクエ3』においても、息子の腕のなかで息を引き取るという最期に変わりはありません。

 この問題は、長年繰り返されてきた「HPとはなんぞや」という考察の根幹のひとつにもなっています。プレイヤーキャラクターたちは普段、HP(ヒットポイント)が0になれば死亡したことになり、フィールド上では棺桶に入れられ引きずられることになるわけですが、冒頭で記したようにザオリクや教会などで復活できます。ここから、戦闘における「死亡」が、実はオルテガのそれとは別種のものではないか、という観点が生まれ、そしてそこから「HP」の定義を問う、というわけです。

 では改めて、HPとはなんなのでしょうか。0になれば死亡するということは、たとえばHPが1の状態は瀕死というイメージかもしれません。しかしその状態でもフィールド上は通常どおり歩き回れ、モンスターと戦闘すればこれまた通常どおりのダメージを与えられますし、あまつさえ「会心の一撃」すら繰り出せます。これが本当に「瀕死の状態」といえるのでしょうか。

【画像】どう見ても犯罪者です…当時のキッズもざわついた勇者「オルテガ」の姿

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