「何言ってるの…?」『ばけばけ』の会話劇は高齢者にはキツイ? 「テンポが良い」「聞き取れない」と賛否
女優の高石あかりがヒロインを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』で、現代劇のような会話演出が話題を呼んでいます。
“現代っぽい言い回し“に反響

女優の高石あかりがヒロイン「松野トキ」を演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第8回が、2025年10月8日に放送され、松野家と雨清水家の面々が「あの話」をめぐって激論を交わすコミカルなシーンに視聴者が注目しました。この作品では初回から一貫して現代劇のような会話演出が採用されており、SNSでは「テンポが良い」という声の一方、「会話が聞き取れない」など賛否両論の声が集まっています。
最も多く寄せられているのが「セリフが聞こえない」という指摘です。早口での掛け合いや、緩急のつけすぎた演出に対して、聞き取りづらさを訴える視聴者が少なくありません。特に高齢の視聴者からは「何言ってるかよくわからない」という声があがっており、ストーリーなどの面白さに対してもったいないという意見も見られました。
また、ボソッとしたツッコミのセリフに違和感を示す声もあります。自然な会話を目指した結果、かえって「セリフ」として成立していないのではないかという懸念です。面白さはあるものの、聞こえ第一にしてほしいという要望が寄せられています。
一方で、この独特な演出を高く評価する視聴者も多数います。会話のテンポ感を「現代の演劇のよう」「気持ちいい」と好意的に受け止める声が相次いでおり、シリアスな設定に対して暗くなり過ぎないバランスの良さも支持されています。
従来の時代劇では何を言っているか理解できなかったという視聴者からは、現代っぽい言い回しが「かなり助かる」「おもしろいし好き」という反応もありました。難解な言葉遣いよりも、わかりやすさを優先した演出が一定の層に歓迎されているようです。
さらに、初週からこのスタンスを貫いていることを評価する声も目立ちます。「このドラマはこういうスタンスでいきます」という制作側の意図は充分に伝わっており、どこから何か言われても貫いてほしいという応援のコメントも寄せられています。
興味深いのは、賛否両論がありながらも多くの視聴者が視聴を続けている点です。文句を言いながらも見続ける視聴者の存在が、この作品への関心の高さを物語っています。
時代劇でありながら現代劇のような演出に挑む『ばけばけ』の試みは、朝ドラの新たな可能性として話題を呼んでいます。初週から明確にこのスタンスを示してきた制作陣に対し、「貫いてほしい」という応援の声も多く、賛否を超えて作品の個性として定着しつつあるようです。
(マグミクス編集部)
※「高石あかり」の「高」は、はしごだか
