朝ドラ『ばけばけ』の「今風な会話」演出には、好意的な視聴者が多い? 500件のコメントから分析
マグミクスが配信した「『明治時代にあんな会話あるわけないが…』 朝ドラ『ばけばけ』の現代的演出に400件超の意見」という記事に多数の反響が寄せられました。それらのコメントを分析すると、多くの読者が求めているものが見えてきて……?
「朝に見るドラマ」だからこその演出?

マグミクスは先日、「『明治時代にあんな会話あるわけないが…』 朝ドラ『ばけばけ』の現代的演出に400件超の意見」という記事を配信しました。明治維新後の時代を舞台とする連続テレビ小説『ばけばけ』で、独特な現代的演出が盛り込まれていることの意味について、500件以上のコメントが寄せられました。
記事では、女優の高石あかりさんが演じるヒロイン「松野トキ」とその家族を中心とした会話シーンを取り上げ、今風の言葉も盛り込まれた軽快な会話の掛け合いなどの演出についてさまざまな意見があることを紹介していました。
そのなかで焦点となったのは「わかりやすさ」と「史実への忠実さ」とのバランスです。『ばけばけ』は、明治時代の松江などを舞台に、実在の人物の生涯をモチーフにしたTVドラマであるため、時代考証、風俗考証、松江風俗考証、建築考証、方言指導など、世界観に関わる専門スタッフも多く参加し、入念な準備のもとに作品づくりが行われています。
そうした基礎を固めたうえで、あえて今風の言葉も混ぜながら楽しい会話シーンを演出していることについて、好感をもっている人が比較的多いということがわかりました。
「当時のリアルな言葉遣いや方言を完全に再現しようとしたら、現代人には理解しづらいだろう」という声が多く見られました。ある島根県民の読者は、「作中の方言は、やはり全国放送するだけあって聞き取りやすくアレンジが入ってますよね」といった意見も述べています。
また、現代的な会話演出は、視聴者の感情を和ませる効果をもたらしているとの指摘も多くありました。「没落士族の惨状をリアルに描いてしまったら、とても朝から見られない」「重い主題を扱っているのに、朝から楽しい気分になれる」といった声があがっており、1日の始まりに視聴するドラマとして、適切な演出と受け止めている人が多いようです。
働き手を増やして困窮から脱するためにトキのお見合い作戦が繰り広げられた『ばけばけ』第2週では、家族の軽快な会話以外にも、父・司之介(演:岡部たかし)が「まげ」を落として「落武者」とイジられる、トキと見合い相手が話している間、家族一同が柱を叩きながらソワソワする、といったコミカルな場面が描かれました。
史実に沿って物語が進むなら、第3週以降も松野家の困難な状況は続くかもしれません。それでも、『ばけばけ』は視聴者の注目を集めながら物語を展開していくことでしょう。
(マグミクス編集部)

