『風、薫る』の亀吉の「諦めた」発言は嘘? 視聴者から予想相次ぐ 原案書籍には「子供を連れて行かれた」という情報も
『風、薫る』ではりんの夫・亀吉の発言が話題になりました。
亀吉から目が離せない

2026年前期の連続テレビ小説『風、薫る』第3週14話では、主人公のひとり「一ノ瀬りん(演:見上愛)」に逃げられた夫「奥田亀吉(演:三浦貴大)」の、「りんと娘『環(演:宮島るか)』を探すのを諦めた」という旨の発言が話題を呼んでいます。視聴者の多くは、これを「罠」だと思っているようです。
14話で、東京にやってきたりんの母「美津(演:水野美紀)」は、最後までりんが上京したことを亀吉に隠し通したこと、彼が一ノ瀬家への仕送りを打ち切ったこと、「もう、りんと環のことは諦めがつきましたもんで……」と捜索をやめたと言ったことを語りました。しかし、SNSでは「亀吉、諦めた…と見せかけて、母上たちを尾行して居場所特定してるとかでは?」「亀吉の諦めたはフェイクな気する」「なんか白々しかったよね」と、疑う声が相次いでいます。
これまで亀吉は、かなりの悪役として描かれているので、そういった卑劣な行為をする可能性もあるでしょう。また、『風、薫る』の原案書籍である歴史社会学者・田中ひかるさんによる小説『明治のナイチンゲール 大関和物語』には、気になる記述もありました。
こちらはりんのモチーフとなった実在人物で、日本の看護婦の地位向上に生涯をささげた女性・大関和(おおぜき・ちか)について書かれた本です。黒羽藩(現:栃木県大田原市)家老の娘の彼女は、1876年に地元の地主・柴田豊之進福綱という22歳年上の男性に嫁ぎました。
そして、1877年に長男・六郎を産むも、義母に朝から晩まで働かされたことや、豊之進が結婚前の約束を破って妾たちとの関係を続けていたことに耐え切れず、和は長女・心を実家で産むという口実で柴田家を出ていきます。六郎は柴田家の嫡男にあたるため、当然ながら豊之進たちは跡取り息子を取り返しに、何度も大関家にやってきたそうです。
和は絶対に柴田家に六郎を渡さないと決めて戦いましたが、こんな出来事もありました。
「離婚が成立したが、(和が)安心したのも束の間、ある日忽然と六郎が姿を消す。柴田家の使いが大事な跡取りを取り返しにきたのである。柴田家と大関家の間で六郎の奪い合いが始まり、最終的に六郎が和のもとに落ち着くまでに、一年を要した」(『明治のナイチンゲール 大関和物語』引用)
法的に正式に離婚した後も、無理やり子供を奪いに来たというのは驚きです。その後の1881年に、和は幼い子供ふたりを連れて上京しました。
亀吉は環が生まれたとき、娘だと知って落胆した表情を見せていたので、跡取りが欲しかった豊之進のような行動に出るかは分かりません。まだ登場していませんが、彼にはりんと同い年の息子もいるといいます。
ただ、モチーフとして参考にして、亀吉たちが東京まで環だけ連れ帰りにやってくる、という展開もありそうです。亀吉が登場すると視聴者はなんだかんだで盛り上がりますし、これからとことん悪い姿を見せてくれるかもしれません。
参考:『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中央公論新社)
)より
(マグミクス編集部 映画・ドラマ担当)
