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自腹でハチロクを購入!?『MFゴースト』音響監督・三間雅文さんが語る妥協なき“音”へのこだわり

声優は免許持ちを起用──リアルな体感をセリフに反映

三間音響監督が自腹で購入した「ハチロク」
三間音響監督が自腹で購入した「ハチロク」

 試収録用のレプリカ86にもかなりのこだわりが見えましたが、声優のキャスティングにも独自のこだわりがあります。ドライビングの感覚を知らないままでは、リアリティーのある演技は難しいと三間監督は判断。そのため、免許を持つ声優を優先的に起用しているのです。

 実際に運転経験があることで、セリフに込められる抑揚や呼吸のタイミングが変わり、聞き手に伝わる臨場感が大きく向上します。単なる声の演技ではなく「ドライバーが走りながら発している声」を届けたい──そんな制作陣の思いが形になっています。

 さらに、通常のアニメでは立って行うアフレコが一般的ですが、『MFゴースト』では座った状態で収録するケースがあります。これはドライバーが運転席に座って発声する姿を再現するための工夫です。

 立って演じると腹式呼吸が強調され過ぎてしまいますが、座ることでドライバー特有の声の響きが生まれるといいます。こうした細やかな配慮が、アニメの中のセリフを「本当に運転中に発せられた言葉」に近づけています。

●高額車両の音も実車で収録──3500万円級のマシンに挑む緊張感

 86以外にも、収録対象となるのはフェラーリやランボルギーニなど高額なスーパーカーやスポーツカーたちです。なかには3500万円を超える車両もあり、事故を起こせば大きな損失となりますので、収録現場は常に緊張感に包まれていました。

 いかにして本物の音を引き出すか、いかに安全に収録を行うか──。アニメ制作とは思えないほどシビアな現場の空気が、音響監督をはじめとするスタッフに課せられていました。

リアリティーが『MFゴースト』を特別なアニメにする

『MFゴースト』が他のアニメ作品と一線を画すのは、ここまでリアルを追求しているからにほかなりません。実車で録音されたエンジン音、声優の演技にまで影響する収録スタイル。すべてが「本物の走り」を視聴者に届けるための工夫です。

 第3シーズンの放送開始は2026年1月4日。三間さんが自ら進化させた86の音が、間もなく視聴者の耳に届けられます。音響監督が自腹を切ってまで追求した「リアルな音」が、どれほどの臨場感を生み出すのか注目です。

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ!「カッコよすぎ」 こちらが『MFゴースト』三間音響監督が“自腹”を切って進化させた「ハチロク」です(14枚)

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