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「199X年」ちゃうの? 新アニメ『北斗の拳』に「令和の痕跡」 舞台はやっぱ日本か

『北斗の拳』では、主にかつての街が砂漠化した風景が広がっています。マンガが人気になってから「舞台はどこ?」と話題になりましたが、第1話を見るとヒントが隠れているんです。

ケツふく紙にもなりゃしねってのによぉ!

『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』キービジュアル (C)武論尊・原哲夫/コアミックス, 「北斗の拳」製作委員会
『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』キービジュアル (C)武論尊・原哲夫/コアミックス, 「北斗の拳」製作委員会

 アニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』が放送、配信中です。展開が速く、第5話で宿敵「シン」を倒してしまいました。原作マンガや、1984年スタートの旧アニメと比べ、違いを見つけるファンも多く、SNSでも白熱のやりとりが展開されています。

 ところで、昔からファンのあいだでよく議論になるのが、「舞台の『国』はどこなのか?」という点です(※設定はあくまでも架空)。世界観は、映画『マッドマックス2』の影響を受けたともいわれており「西洋の砂漠では?」、また北斗神拳が中国武術的な要素を持つことから「アジア圏では?」など、さまざまな考察があります。

 そうしたなかで有力なのが「日本」説です。原作マンガ第1話冒頭で「ジード」の軍勢が旅人たちの車を襲撃し、荷物にあった札束をばらまきますが、その札束には聖徳太子らしき肖像と「壱万円」の文字が描かれています。連載開始当時(1983年)は、実際に聖徳太子の1万円札が流通していたため、それがモデルと考えられます。ちなみに、旧アニメでばらまいた紙幣は、どこの国の紙幣かも判断しにくい描写になっていました。

●いつの時代の物語!?

 そのようなトリビアを知っている人は、新アニメ第1話で驚いたのではないでしょうか。「199X年、世界は核の炎に包まれた!」というおなじみのナレーションに続き、原作同様、ジードが旅人の車を襲撃し、札束をばらまこうとします。

 ところがここで、原作との大きな違いが見つかります。壱万円札の肖像が、聖徳太子でも、時代設定に近い福沢諭吉でもなく、どう見ても渋沢栄一……風なのです。「199X年!」と言っているのにどういうこと!? 渋沢栄一が肖像の新紙幣は2024年発行ですから頭が大混乱です。アニメの世界でも、今流行のオカルトシーン「タイムリープ」があったのでしょうか? とにかく仰天の演出でした。

 これはおそらくスタッフの遊び心によるもので、深い意味はないと思われます。気になる方は、ぜひ配信で確認してみてください。今後も、このような現代風のアレンジ演出があるかもしれないので、見つけたときはご報告します。

(石原久稔)

【画像3枚】そのバラマキシーンと公式が配布する「ケツを拭く紙にもならないお札」です

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石原久稔

昭和生まれのサブカル好きライター。マニアックすぎるネタを提出してよくボツになります。

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