声優・関智一、熱血漢でブレイクの歴史 視聴者から「声を加工しすぎ!」とクレーム?
スネ夫やウィスパーでコメディキャラも演じる多才さを見せる

近年の関さんの代表作のひとつと言えば、『ドラえもん(第2期)』(2005年~)の骨川スネ夫が挙げられますが、実は前述のブルドントはスネ夫のイメージだったそうです。しかし、この番組には先代のスネ夫役の肝付兼太さんがレギュラーとして一緒にいたそうで、本人がいると驚いたと関さんは後に語っていました。
ちなみに関さんが当初、番組からオファーを受けたのはドラえもん役だったといいます。本人もさすがに無理だろうとオーディションを受けたそうです。しかし、もしもこの時ドラえもん役が決まっていれば、幻の初代以来の男性演者のドラえもんになっていたんですね。また、男性には難しいであろうドラえもん役のオファーが来るという時点で、関さんの実力はこの当時には業界でも認められていたということでしょう。
関さんの演技力のスゴイところと言えば、近年の東映特撮映画での活躍も忘れてはいけません。特撮の知識を生かして、多くのリメイクキャラを同じ作品で複数演じています。特筆するのはショッカー大首領の声で、限りなく本来演じていた納谷悟朗さんに限りなく近く、知らない人は気付かないということもありました。
実は関さんが納谷さんのモノマネが得意ということはファンには有名な話で、筆者もラジオで銭形警部のモノマネを聞いたことがありますが、そっくりすぎて分からなかったです。普段はあくまでも自分の声ベースで演技をする関さんですが、モノマネという分野でも恐るべき才能を秘めている声優なのでしょう。
近年ですと、スネ夫と並んで『妖怪ウォッチ』(2014年~)のウィスパーが一般にも広く知られているキャラですね。その演技もコメディだけに多種多様で、見ていても飽きさせないところがさすがです。
文字数が少なく、途中のご活躍をあまりご紹介できませんでしたが、関さんの演じてきた印象的なキャラはまだまだ大勢いました。
アニメ番組だけでなくユニットでの活動も注目されていた『ヴァイスクロイツ』(1998~2003年)のケン(飛鷹健)、珍しく寡黙なキャラだった『フルメタル・パニック!』(2002年~)の相良宗介、シリーズでは希少な男性の妖精だった『ふたりはプリキュア』(2004年)のメップル、その後にシリーズとして何度か演じることになった『Fate/stay night』(2006年)のギルガメッシュ、最近ですと一番注目しているのは『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(2020年)のハドラーでしょうか。
二枚目熱血漢役が多いと、そのイメージの払拭が大変だと聞いたことがあります。しかし、関さんは見事にイメージの固定化から脱却して、バラエティ豊かに数多くのキャラを演じてくれました。そして、これからも、もっと多くのキャラに命を吹き込んでくれることと思います。今後のさらなるご活躍を期待しつつ、改めてお誕生日をお祝いしたく思います。
(加々美利治)



