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若手声優の憧れにして目標、声優・堀江由衣さんは絵もお上手!

自ら描いた絵がアニメ化、主役の声も担当

堀江由衣さんがキャラクター原案を担当したアニメ『ミス・モノクローム-The Animation-』の黒版Blu-ray(キングレコード)
堀江由衣さんがキャラクター原案を担当したアニメ『ミス・モノクローム-The Animation-』の黒版Blu-ray(キングレコード)

 そして2000年、『ラブひな』のヒロイン成瀬川なる役を演じたことにより、堀江さんの人気が爆発します。ファーストアルバムもこの年に発売され、声優として歌手として、堀江さんの快進撃が始まったのです。

 メイン級の役を演じた数があまりにも多く、また印象深いため、とてもすべてを書き出すことはできませんが、『フルーツバスケット』の本田透、『Kanon』の月宮あゆ、『DOG DAYS』のミルヒオーレ・F・ビスコッティ、『魔法つかいプリキュア!』のリコ/キュアマジカルなど、数え上げればキリがありません。

 数多くの役を演じてこられたなかでも特に印象深い役として挙げられるのが、「物語シリーズ」の羽川翼です。家庭環境に著しい問題を抱え、常人であれば簡単に死んでしまうような窮地をともに切り抜けた想い人との恋にも破れた、極限のストレスが生みだしたブラック羽川との変化ぶりは、演技派としての堀江さんの実力の高さを証明したように感じられました。

 20年以上のあいだ、最前線で活躍を続ける堀江さんを見て声優を志した方も多く、そのなかには井口裕香さんや小松未可子さん、竹達彩奈さんなど、現在では一流の声優さんたちもおられます。声優業界そのものに影響を与えるほど、堀江さんの存在感は大きいのです。

 堀江さんは絵もお上手で、2013年にはキャラクター原案を担当した『ミス・モノクローム -The Animation-』が放送され、自ら主役を演じています。

 極めて厳しい競争に晒される女性声優の世界で、20年以上にわたりメイン級のキャラを毎年何人も演じてこられた堀江さん。これからさらに円熟味を増していくであろう演技を、楽しみにしています。

(早川清一朗)

【画像】堀江由衣さんが担当した主役級キャラたち。まさかの声優ユニット同士の共演も(5枚)

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