若手声優の憧れにして目標、声優・堀江由衣さんは絵もお上手!
9月20日は、声優・堀江由衣さんの誕生日です。1998年放送のTVアニメ『鉄コミュニケイション』のハルカ役、翌1999年『ToHeart』のHMX-12マルチ役で高い評価を獲得しました。2000年には『ラブひな』のヒロイン成瀬川なる役で、推しも推されぬ人気声優としての地位を築き、高い演技力で現在に至るまで数多くのメイン級キャラクターを演じ続けています。
「HMX-12 マルチ」役で注目を集める

9月20日は堀江由衣さんの誕生日です。おめでとうございます。筆者はつい先日『Fate/Grand Order』のシャルロット・コルデー(水着)を召喚しましたが、短いセリフのなかに透明感と愛らしさを入り混ぜながらも、奥底に眠る強い意志を感じさせる演技に、さすがは堀江さんだと唸りました。
さて、声優に多少興味のある方ならば、名前を知らない人はいないと確信できるほどの実力と人気を兼ね備えた堀江由衣さんですが、デビューのきっかけとなったのが、1995年に応募したアーツビジョンの特待生新人オーディションでした。林原めぐみさんや井上喜久子さんたちが巻き起こした第三次声優ブームの真っただなか、3000人もの応募者から選び出された5人の特待生のひとりが、堀江さんだったのです。
声優としてのデビューは1997年の『ボイスファンタジア 失われたボイスパワー』のナスティ役。翌1998年にはTVアニメ『鉄コミュニケイション(くろがねこみゅにけいしょん)』のハルカ役で初の主役を務め、あわせて主題歌を担当。デビューシングルとなる「my best friend」がリリースされました。
1999年にはTVアニメ『To Heart』のHMX-12マルチ役を演じ、高い評価を獲得。のちの飛躍へのきっかけをつかみました。『To Haert』はもともとPCや家庭用で発売されたゲームタイトルで、なかでもマルチは極めて高い人気を誇るキャラクターでした。現在よりもずっと声優の数が少なく、長くお茶の間を楽しませてきたベテラン声優が重要な役を演じることが多かった時代、マルチを任された堀江さんの才能がどれほどすごいものだったのかをうかがい知ることができます。
同年には、文化放送の番組内で結成された「ドリカンクラブ」の仲間だった田村ゆかりさんと声優ユニット「やまとなでしこ」を結成しています。当時はおふたりとも若手でしたが、いま改めて思い返せば一時代を築き上げた声優同士のユニットとして、畏怖すら感じさせる組み合わせです。
2003年以降は活動を停止していますが、その後も数々の番組で共演を果たしており、2019年には『ポプテピピック』に堀江さんがピピ美役、田村さんがポプ子役として出演。見事なコンビ芸を見せてくださいました。