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ドラクエシリーズの「萎えるメッセージ」4選 無慈悲すぎる「じゅもんがちがいます」

王様の無慈悲な言葉に泣く…

「ふっかつのじゅもん」に代わって「ぼうけんのしょ」が登場した『ドラゴンクエストIII そして伝説へ』。画像はAndroid版(スクウェア・エニックス)
「ふっかつのじゅもん」に代わって「ぼうけんのしょ」が登場した『ドラゴンクエストIII そして伝説へ』。画像はAndroid版(スクウェア・エニックス)

●「おお○○○○! しんでしまうとは なにごとだ!!」

「ドラゴンクエスト」の世界には、厳密には「死」というものはありません。冒険者がモンスターにやられて倒れても、死んだというメッセージは出るものの、レベルはそのままで再スタートすることができるのですから(手持ちゴールドが半分になるペナルティはありますが)。

 初代『ドラクエ』では、勇者が力つきると、始まりの地であるラダトーム城に戻されます。そして、そこで王様からかけられるのが、このメッセージ。

「おお○○○○! しんでしまうとは なにごとだ!!」

 初めて死んだときは、復活できた喜びが大きくて気になりませんでしたが、二度三度と死んでいるうちに、なんだかモヤモヤとしてきます。平和のために戦ってきた冒険者にそんなことをいうなんて、こちらこそ「なにごとだ!!」です。

 ねぎらいの言葉くらいかけてくれても、バチはあたらないのではないでしょうか。家来の手前、王の威厳を保つために無理していった言葉で、心の中ではねぎらってくれていると信じたいものです。

●「じゅもんが ちがいます」

 初代『ドラクエ』と『ドラクエII』では、セーブしたところからゲームを再開するには「ふっかつのじゅもん(復活の呪文)』を入力しなければなりませんでした。つまり、『ドラクエ』界のパスワードです。冒険の終わりに長~いじゅもんを書き留めるのは、ゲーム中でもっとも緊張する瞬間だったかもしれません。なにしろ、じゅもんを間違えたら元のゲーム世界に戻れないのですから。

 なのに。なんの間違いか。「さぁ、冒険の続きに出よう!」とじゅもんを入力したときに、無情にも現れるこのメッセージ。

「じゅもんが ちがいます」

 幾多のプレイヤーがこの文字の前に固まったことでしょう。そしておそらく、すべてのプレイヤーが同じ道をたどったはずです。顔面蒼白ながらも「いや、まさか……」の気持ちでもう一度同じじゅもんを入力し、再び「じゅもんが ちがいます」といわれたでしょう。

 続いて、似ている文字の書き間違えかと、少しずつ文字を変えながら入力したでしょう。「め」を「ぬ」に。「ぱ」を「ば」に。……そして万策つきて天を仰いだことでしょう。レベル上げに費やした膨大な時間、はぐれメタルを倒した歓喜の瞬間、すべてが走馬灯のように思い出されます。

 ファミコンで発売された『ドラクエIII』からはバッテリーバックアップを搭載し、データを「冒険の書」にセーブできるようになったため、この絶望からは解放されるかと思いきや、「おきのどくですが ぼうけんのしょ○は きえてしまいました」(○には1から3の数字)という、新たなる萎えメッセージが立ちふさがることとなりました。

 何年たってもこんな恨みごとがいえるのも、「ドラクエ」ならではかもしれません。気分が上がるメッセージもあれば、萎えるメッセージもある。「ドラクエ」はそのアメとムチのバランスが絶妙だからこそ、ここまでのビッグタイトルになって愛されてきたのでしょうね。

(古屋啓子)

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