歴代『ドラクエ』最強ボス4選 「ベホマで全回復され絶望」「3体同時がキツい」
「ドラゴンクエスト」シリーズのラスボスといえば、みんな印象深い魔王ばかり。しかしそのなかで一番強いのは誰でしょう? バトルで苦労したあいつか、それともストーリーで印象の強いこいつか。「ドラクエ」最強の魔王について考えます。
ベホマはダメだろう!ベホマは!「シドー」

「味方になれば世界の半分をやろう」と提案してきたのは初代『ドラゴンクエスト』ラスボスのりゅうおう。当時ラスボスにたどり着いたプレイヤーはこの勧誘に衝撃を受け、忘れられないゲーム体験になりました。りゅうおうに代表される「ドラゴンクエスト」シリーズのラスボス達はいずれも印象深く、そして強力です。今回はそんな「ドラゴンクエスト」シリーズのラスボスのなかから最強は誰なのかを考えてみたいと思います。
最初の候補は、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のラスボス、シドー。ゲーム中では、邪教の大神官たるハーゴンが勇者に敗れた際、自らを生贄としてささげることで復活させた破壊の邪神ですが、それ以上の詳しい設定はほとんど出てきません。それでも最強候補にノミネートされるのは、単純にゲームのラスボスとしてあまりに強いのです。
初登場のファミコン版では、本作で設定される最大値に攻守のステータスが設定されています。とくに防御力はまともにダメージが入るレベルではなく、分かりやすく言えばはぐれメタルの硬さと同等です。なおかつこのラスボス戦では勇者側に会心の一撃が発生せず、ルカナンで防御力を下げなければほとんどダメージが通りません。しかも、体力を全回復する魔法、ベホマまで使ってくる凶悪ぶり。何も知らずに戦っていた子供達は、必死の思いで削った体力を全回復され、「ベホマはダメだろう!」と叫ばずにはいられませんでした。
●自分にザオリク!? 「デスタムーア」
次は自分の脅威を取り除いていった周到な魔王、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』のラスボス、デスタムーア。デスタムーアは世界征服の為に、勇者が誕生し力をつける場所を抑える作戦に出ていました。勇者誕生の地となるダーマの神殿、強力な武器防具やアイテムがあるメダル王の城、そして伝説の呪文「マダンテ」を継承する魔法都市カルベローナ、これらを滅ぼします。さらに、現実世界で滅ぼしただけに飽き足らず、人の心のなかに残っているとして、夢の世界を作り出し、夢のなかでも封印。そして自分は現実でも、夢の世界でもない、誰も干渉できないはざまの世界に身を隠しているという念の入れよう。
プレイヤーが勇者として打倒する際には、シリーズ初の複数で登場するラスボスとなり、顔、右手、左手という3体と同時に戦わなければいけません。右手はザオリク、左手はザオラルを使い、せっかく真ん中のデスタムーアを倒しても、「デスタムーアは いきかえった!」という絶望的なテキストを読むことになります。あまりに周到なため、ゲーム中はなかなかその存在が明らかにされず、影が薄いという声もありますが、実力は確かな魔王です。