マンガからそのまま出てきた?本郷奏多が演じた二次元キャラ5選 原作至上主義の名演!
まだまだある本郷奏多のハマり役の数々!

●『鋼の錬金術師』のエンヴィー
錬金術が存在する世界を舞台に描かれるダーク・ファンタジー『鋼の錬金術師』(原作:荒川弘)で本郷さんが演じたのは、主人公と敵対するホムンクルスのひとり・エンヴィーです。エンヴィーは自分の姿を多様に変えられる能力を持ち、他人に成り代わって人間を騙すなど狡猾な面を持っている一方、どこか哀愁が漂う魅力的なキャラです。実写でもそれは変わらず、敵でありながら憎めない雰囲気を作り上げることができたのは、本郷さんが持つ作品への理解度の高さあってのものでしょう。
中性的なビジュアルが特徴のキャラでもありますが、黒髪ロングや肌の露出がある独特の衣装でさえ、自然に見せてしまう本郷さん……本当に二次元から飛び出してきたかのようでした。
●『いぬやしき』の安堂直行
宇宙人の手によって機械の身体になったサラリーマン・犬屋敷と、高校生・獅子神の葛藤と戦いを描いた『いぬやしき』(原作:奥浩哉)では、本郷さんは獅子神の幼馴染であり、のちに犬屋敷のサポーターとなる安堂直行をつとめています。前述した『GANTZ』を含め奥浩哉先生作品のファンだという本郷さんは、実写版だけではなく、アニメ版でも声優として安堂を演じました。
同一のキャラを自分の姿で演じること、声だけで演じること、その両方を担当するというのはなかなかないことですが、本郷さんはインタビューで「実写とアニメのお芝居では、ブレスの仕方など使う技術が基本的に違う」と語るなど技術面でも深い理解度を見せつつ、原作ファンならではの感性も加えて好演しています。同じ境遇にありながら正反対の場所にいる主人公ふたりを繋ぐ安堂は物語のキーパーソンなので、ぜひ実写とアニメの2パターンで本郷さんの演技を堪能してほしいです。
死ぬほどムカつくのに魅力的な悪役から、クール系主人公、頼りになるサポートキャラまで、どんな役でもハマりすぎてしまう本郷さんから目が離せません。以前インタビューで「好きな漫画の8割、実写版に出演してる」とまで語っていた本郷さんは、今後どんな役を演じてくれるのでしょうか。
(椎崎麗)