『Zガンダム』オールドタイプ最強? 野獣「ヤザン」が愛されるワケ 部下想いの一面も…
ヤザンが復活! 愛機はまさかのガンダム?

前述したようにヤザンは劇中で死亡しなかったことから、アニメとは別の媒体でゲスト出演することもありました。
アニメ本編と近い設定の小説版『機動戦士ガンダムZZ』では、サイド1の「シャングリラ」で出会ったゲモン・バジャックと共闘するまではアニメと一緒でしたが、その後にマシュマー・セロを加えた3人でガンダムチームを追って地上で戦うという小説独自の展開を見せています。
雑誌「SDクラブ」に掲載されたマンガ『英雄伝説』では、ゲモンの用心棒としてシャングリラに在住、ギラ・ドーガに乗った姿が描かれていました。
そして、最近では雑誌「ガンダムエース」で連載中のマンガ『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場した姿が、一部のファンから話題になっています。
このマンガでヤザンは「ヴァースキ・バジャック」という偽名を名乗っていたことで、当初は同一物か疑問視する声もありましたが、セリフから推測されるだけでも疑う余地はなく、単行本最新刊である24巻で自分をヤザンだと名乗るシーンが出たことにより確定されました。
もっともシャア・アズナブルがクワトロと名乗るくらいバレバレの話で、以前の単行本の帯でも「ヤザン復活」と書かれていたくらいです。ちなみに偽名のヴァースキは、インドにおける蛇神の諸王ナーガラージャの「和修吉」のこと。バジャックはゲモンと同じファミリーネームです。
このマンガでも相変わらず強者ぶりを見せていますが、少し違うのが一年戦争時の上官にあたるゴップ議長からの直々の依頼で、彼の養女となったイングリッド0のお守り役を務めていることでしょう。かつてのイメージとは少し変わりましたが、多くの戦いを経験することで平素と戦場での顔を使い分けるようになったのかもしれません。
戦場では相変わらず野獣のような勘の良さと巧みな戦術眼で戦い抜き、パイロットとして一線級の腕を見せていました。もちろん部下の面倒見は相変わらずよく、かつての悪役といったイメージからダーティヒーローと言えるような雰囲気に思えます。
ファンからの評判も上々で、一部からマンガのタイトルが「ヤザン・ゲーブルの帰還」でもいいとまで言われていました。何というかヤザンのモテ期到来といった感じでしょうか?
ここまでもてはやされる要因のひとつに、現在の搭乗機が「FA-178 フルアーマーガンダムMk-II」ということがあるかもしれません。本人的にも露骨に難色を示していましたが、かつての敵機であるガンダムでの活躍に期待大です。
これまで敵キャラのサイドストーリーは戦死者が多かったことから登場が限定されていましたが、ヤザンのように消息不明のキャラならば今後も描かれる可能性はあるかもしれません。今後も他作品での愛のある活躍は期待したいですね。
(加々美利治)




