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エフエフ派? ファイファン派? 意見が割れる「ゲームの略称」問題

「ドラクエ」、「FF」、「ストII」というように、プレイヤーたちによって何らかの略称を付けられるのが名作ゲームの常。ところが、ゲームの人気はあれど略称がなかなか定着しなかったり、略称候補があり過ぎて「論争」状態になってしまったり…。ゲームの略称にまつわる、そんなよもやま話を紹介します。

聞きなれない略称にも理由はある!

エフエフ派かファイファン派で分かれがち。画像は『FINAL FANTASY VII REMAKE』 (C)1997, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA/ROBERTO FERRARI LOGO ILLUSTRATION: (C)1997 YOSHITAKA AMANO
エフエフ派かファイファン派で分かれがち。画像は『FINAL FANTASY VII REMAKE』 (C)1997, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA/ROBERTO FERRARI LOGO ILLUSTRATION: (C)1997 YOSHITAKA AMANO

 ゲームの長いタイトルは、口頭でもネットでも何らかの形で略したくなりますよね。それが何度も口にしたくなる面白いゲームであればなおさらです。ゲームの略称にまつわるエピソードや変遷を紹介します。

●FF?ファイファン?な『ファイナルファンタジー』

 まずは大人気RPGの『ファイナルファンタジー』から。おそらく多数派は「FF(エフエフ)」になるのではと思いますが、同じように多くの人が使うであろう略称が「ファイファン」です。

 ファミコン全盛期はRPGといえば『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』の二大巨頭という雰囲気が強く、さらに前者は『ドラクエ』という略称があっという間に定着したため、同じ略し方の「ファイファン」も根強かったものと思われます。

「ファイ」と「ファン」では響きが似すぎていて何を省略しているか分かりづらい面もあるので「ドラクエ」ほどには浸透しなかった…のかもしれません。

●かつては「スーマリ」派もいた「マリオ」シリーズ

 任天堂の顔といえば「マリオ」シリーズ。近年の作品は「マリオ 3Dワールド」や「マリオ オデッセイ」とシンプルに省略されると思いますが、ファミコン全盛期は「スーマリ」もかなり多く、むしろこちらが主流だったとすら言えるかもしれません。

 その理由はシンプルで、ファミコンには『マリオブラザーズ』と『スーパーマリオブラザーズ(シリーズ)』の両方があったからです。これを「マリオ」と略すと「マリオブラザーズの方かな?」と一瞬思ってしまうんですよね。『マリオブラザーズ』は、ふたり同時プレイが楽しいゲームでした。相手にイヤガラセをし過ぎてケンカになったりもしましたが!

●副題のみの「ゼルダ」と正式表記が忘れられがちな「FE」

 任天堂タイトルで少し変わり種なのが「ゼルダの伝説」です。シリーズ第1作目発売当時は「ゼル伝」と呼ばれることもありましたが、以降の作品の大半にナンバリングが付かないため、今日では副題のみの略称が定着しています。『ゼルダの伝説 時のオカリナ』であれば「時オカ」、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』であれば「ブレワイ」という感じですね。

 そして、任天堂タイトルのなかで「たまには正式名称も思い出してあげましょう」と言いたくなるのが「ファイアーエムブレム」シリーズ。省略するなら「FE」になる本シリーズですが、ネットで正式名を打つ際に「ファイヤーエムブレム」、「ファイアーエンブレム」などと勘違いしてしまう人も多く、その際はどこからともなく「ファイアーエムブレム警察」が現れて間違いを正す…というやりとりが一種の風物詩のようになっています。

【画像】大論争勃発! 「略称の意見が分かれた」名作ゲームたち(7枚)

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