原作改変にツッコミが追いつかない実写映画『ストリートファイター』 「まさかのガイルが主役!?」
ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の実写映画『ストリートファイター』がYouTubeで無料配信中! 1995年に日本で公開された当時から、ゲームファンや『スト2』ファンの間でたびたび話題になってきた本作のツッコミどころと、それだけではない魅力とは?
ツッコミどころ多過ぎな実写版『ストリートファイター』
YouTubeのソニー・ピクチャーズ公式チャンネルで、カプコンの人気格闘ゲームを原作にした1994年公開のアメリカ映画『ストリートファイター』の字幕版が全編無料公開されています。しかしこの映画、実に「ツッコミどころ」が多い! 見どころとあわせて振り返ってみましょう。
本作のあらすじは「東南アジアの軍事国家・シャドルーの独裁者であるバイソン将軍が人質を盾に連合国軍へ200億ドルの身代金を要求。連合国のガイル大佐は精鋭のファイターたちを引き連れ、果敢に敵陣へ乗り込んでいく」というものです。
ストーリーは制作当時のシリーズ最新作であった『ストリートファイターII』がベースとなっていますが、「シャドルーがいつ東南アジアの軍事国家に!?」、「(『ストII』の)ガイルは少佐では!?」など、あらすじだけですでにツッコミが追いつきません。
なお、バイソン将軍というのは日本でいうシャドルーの総帥「ベガ」のことです。これは映画の独自設定というわけではなく、ゲーム『ストII』でもさまざまな事情から日本版→海外版でベガ→バイソン、バイソン→バルログ、バルログ→ベガと名前がシャッフルされています。
しかし、ここまではまだ序の口です。ガイル、バイソン(ベガ)、ベガ(バルログ)、春麗などはかなり原作に忠実なほうで、リュウとケンは悪人だけをだまして金品を奪う詐欺師コンビ(ただし格闘も強い)、ダルシムは原作の面影がまったくないシャドルーの科学者であるなど、大胆なアレンジが施されているキャラもいます。また、この映画だけのオリジナルキャラであるキャプテン・サワダも、ちょい役ながら妙な存在感があって話題になりました。