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「イージーモードは小学生まで」はもう古い? 大人ゲーマーが1周回って「最低難易度」を選ぶ、切実すぎる事情

ひと昔前までは「ゲームのイージーモード」といえば、初心者や子供のためのものという風潮が強くありました。しかし2026年の現在では、かつて「ハード未満でクリアするのはプライドが許さない」「イージーを選ぶと負けた気持ちになる」と語っていたゲーマーたちが、イージーモードで遊ぶようになるという逆転現象が見られるようです。

かつては「イージーモード」は恥ずかしいものだった?

家庭用ゲームを遊ぶ大人の男性のイメージ(画像:写真AC)
家庭用ゲームを遊ぶ大人の男性のイメージ(画像:写真AC)

 かつてニコニコ動画で話題になった楽曲に、「イージーモードが許されるのは小学生までだよね」という有名なフレーズがありました。にったじゅん先生のとあるマンガのセリフをパロディしたものですが、それはさておき現在では、かつて若者だった大人たちが、1周回って「イージーモード」で遊ぶ現象が起きているようです。

 ひと昔前までは「ゲーマーたるものイージーモードを選択したら負け」という風潮がありました。イージーモードは初心者やキッズのためのもので、一端のゲーマーならせめてノーマルモードをノーコンティニューでクリアすることが当然と考えられてきたのです。しかし、それは当時のゲームプレイヤー層が比較的若かったことも関係しているのかもしれません。

 前述のフレーズが出てくる楽曲「患部で止まってすぐ溶ける ~ 狂気の優曇華院」が話題になってから、そろそろ20年が経とうとしている現在。当時は若者だったプレイヤーも、いまや立派な中年です。最近では彼らから「歳をとってからハードモードはおろかノーマルモードも重くてイージーモードで遊ぶようになった」という声を多く目にするようになりました。

 例えばあるプレイヤーの話では、昨年発売された『グラディウス オリジン コレクション』を購入し、約30年ぶりに『グラディウス』をプレイしたところ、難しすぎて思うように進められなかったといいます。難易度をイージーに落としてようやく遊べる状態で、年齢による動体視力や反応速度の衰えをまざまざと感じたそうです。

 また忙しさによる純粋なプレイ時間の減少も一因かもしれませんが、実際にこうした「若いときは普通にクリアしていたゲームがクリアできなくなった」という声は多く見られます。特に『グラディウス』のようなアーケードゲーム発のタイトルは、1クレジットでクリアされないよう難易度が高めに設計されているため、なおさら厳しく感じられるのでしょう。

画像は『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』の難易度選択画面(スクウェア・エニックス)
画像は『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』の難易度選択画面(スクウェア・エニックス)

 さらにイージーモードが好まれている理由として、「その方が合理的だから」という意見も見受けられます。昔よりもデジタルな娯楽が増えた現代において、なるべくひとつのコンテンツに時間を使いたくない……。そういった理由から、「イージーモードでさくさく遊んでたくさんゲームしたい」と考えるプレイヤーも増えているようです。

 とりわけ近年はソーシャルゲームの増加が、この傾向に拍車をかけている側面もあります。この種のゲームはログインボーナスやデイリークエストといった「日課」が設定されている場合が多く、複数タイトルを掛け持ちするプレイヤーも珍しくありません。そのため1タイトルあたりのプレイ時間の軽さが、継続するかどうかの判断材料になることもあるのです。

一方「高難易度ゲーム」が人気を集める事例も

 一方で、現代でもゲームの難易度にこだわるプレイヤーは多く、イージーモードが好まれる風潮については「1周目はやはりノーマル以上で遊びたい」「その感覚は理解できない」といった否定的な声も見られます。フロム・ソフトウェアの作品に代表されるような高難易度タイトルがいまも根強い人気を保っていることを踏まえると、やはり一概に「イージーモードの時代」とは言い切れないでしょう。

 ところで以前、海外の人気ストリーマーであるAshley Roboto氏が、イージーモードで遊ぶことに否定的なコメントをした視聴者に対し、「遊びたいように遊ばせろ!」と発言して共感を集めた出来事がありました。イージーでもノーマルでもハードでもルナティックでも、最終的には自分にとって最適な難易度を選ぶことが、より良いゲーム体験につながるのかもしれませんね。

(ハララ書房)

【画像】えっ、難しすぎて「新たな難易度」が追加? イージーより「さらに下」が実装されたゲーム(3枚)

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ハララ書房

エンタメ記事専門の編集プロダクション。漫画・アニメ・ゲームはもちろん、映画やドラマ、声優にも精通。メイン・サブを問わず、カルチャーの最前線を追いかけていきます。

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