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「え、PPって何なの」 意味が分からなかった名作ゲームの「謎数値」

かつての名作RPGには、「HP」や「MP」以外にも、意味や読み方が謎のまま使い続けていた「謎数値」が数多くありました。『MOTHER』の「PP」、『FF III』の「C」など、当時のプレイヤーも意味が分からなかった言葉の正体とは?

小学生には難関だった? 「英語の略称」ではない罠も

コマンドのなかにある「PSI」という選択肢が「謎数値」に関わる? ファミコンソフト『MOTHER』
コマンドのなかにある「PSI」という選択肢が「謎数値」に関わる? ファミコンソフト『MOTHER』

 往年のRPGをプレイしていた当時、画面に表示される「HP」や「MP」といった記号を、深く考えずに使い続けてきた方も多いのではないでしょうか。「ドラゴンクエスト」の「MP」は、「マジックポイント」ではなく「マジックパワー」なのは有名ですが、他にも懐かしの名作ゲームには、読み方どころか意味すら謎のままだった「謎数値」がたくさんありました。

 アメリカを舞台にした現代劇として作られたファミコン用RPG『MOTHER』は、「思春期の少年少女が超能力を駆使しながら冒険する」という設定にあわせ、ファンタジーRPGでいう「魔法」に相当するものは「PSI(サイ)」と名付けられています。

 その「PSI」を使うために必要な数値が「PP」でした。これは「PSI Power」の略称です。言われてみればシンプルですが、当時小学生だったプレイヤーには、意味がわかりづらい言葉だったようです。

「C」って何よ? 「転職」に必要な数値、その意味は

『ファイナルファンタジーIII』では、シリーズ初登場となる「ジョブチェンジ」の際に一定の「C」という数値を満たす必要がありました。これは「キャパシティ」の略で、戦士系から魔法系というように、特性が大きく異なるジョブへ転職しようとすればするほど、消費量も増えていく仕組みになっていました。

 Cは戦闘を繰り返してコツコツと積み上げていく数値だったため、「今すぐジョブを変えるべきか、温存すべきか」と悩む楽しさが生まれていました。近年のゲームでは、転職のハードルを低くして選択の幅を広げる方向性も多く見られますが、かつてはこうした制限が遊びのスパイスになっていたのも興味深いところです。

「まさかの」 英語の略称じゃなかった?

 スーパーファミコン用ソフト『ドラゴンボール 超サイヤ伝説』の「KI」は、かめはめ波や気円斬といった技を使うために必要な数値でした。何かの英語の略称かと思いきや、読みはそのまま「キ」(!)。原作やアニメで使われていた用語「気」を、ローマ字表記にしたものでした。

 当時はフォントの制約から漢字を小さく表示するのが難しく、こうした表記になったと考えられます。一方で、作中における「戦闘力」が、ゲームでは「BP(Battle Power)」と英語表記になっており、そうした統一感のなさも絶妙な味わいを生んでいます。

もはや何が何だか… 「LP」「WP」「JP」

 スーパーファミコン用RPG『ロマンシング サガ2』には、「LP(ライフポイント)」という独特の数値がありました。戦闘でHPがゼロになるたびに1ずつ減っていき、LPがゼロになるとそのキャラクターが永久離脱してしまうシステムです。通常のHP管理とは一線を画した、ヒリヒリするような緊迫感がありました。

 同作の「WP」と「JP」はいわゆるMPに相当するもので、それぞれ特技と術を使うための数値です。読み方は「技ポイント(WP)」と「術ポイント(JP)」と、英語と日本語のミックス表記でした。わかりやすいような、かえってわかりづらいような、独特の感覚を覚えた方も多いのではないでしょうか。

(マグミクス編集部 ゲーム担当)

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マグミクス編集部 ゲーム担当

80年代のファミコンブームから、90年代「プレステ vs サターン」のゲームハード競争時代までをリアルタイムで体験しています。懐かしの名作から、Nintendo Switch 2や PlayStation 5などの最新事情まで、幅広く取り上げてわかりやすくお伝えします。

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