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ゲーム開発は「仕事もの」マンガで描きにくい? 作品の少なさに業界関係者が思うこと

遠慮なく華やかに「ゲーム業界」を描いてほしい

ゲームメーカーで夢をもって働く女の子たちの物語『NEW GAME!』1巻(得能正太郎/芳文社)
ゲームメーカーで夢をもって働く女の子たちの物語『NEW GAME!』1巻(得能正太郎/芳文社)

 とにかく冒頭で出た「ゲームものは難しい」というのはつまり、「ガワ替えの題材として選ぶには難しい」という意味で、なるほどこれには思い当たる点があります。

 皆さんご想像の通り、ゲーム開発というのはほとんどがデスクワークです。1日中席で黙々と作業をするので「動き」がありません。動画でなくてもこれは描きづらいと思います。

 またゲームは集団で開発するので、個人が作っているものは部品でしかなく、全体像がわからないということもありますし、その全てが画面のなかで完結しているというのもネックです。作業者にとっては画面のなかにこそさまざまなドラマが詰まっていて、物語が動くきっかけになり得るのですが、外から見ているとよくわかりません。

 さらには、結果が出るまで長い時間がかかるので、テンポの良い一喜一憂の展開というのも作りづらいと言えるでしょう。要するに「華」がなさ過ぎるのです。華がないということは、格好いいとか憧れといったイメージもあまりないのかもしれませんね。こう考えると、確かに題材としての弱点が多い感は否めず、「ガワ」を選ぶならもっと簡単で扱いやすいものがあるでしょう。

 しかし、こういう理詰めは誰でもできるので、多くの人は同じ結論に到達します。ですから扱いやすい題材は簡単に飽和状態、つまりレッドオーシャンになってしまい、その中で独自性を発揮して抜きん出るのは至難の業ではないでしょうか? 難しい題材を選んで挑戦するのとどちらが良いかは作家さん次第でしょうが、合理を優先しすぎると思わぬ失敗が待っているかもしれません。

 それに、どんな職業を扱う場合でも大なり小なり脚色はするわけで、たとえゲーム開発のリアルが地味なものであったとしても、遠慮なく華やかに描いていただいていいと思うのです! むしろその時は「これこそゲーム業界」と堂々と言い切ってもいいぐらいです! イメージ向上にひと役買うことで、「ゲームものにこの人あり!」と言われる存在を目指すというのはどうでしょう?

 まとめると、「ゲームもの」が難しいという話には一定の説得力があると思え、その結果もしかしたら作品数も少ないのかもしれません。しかし反面、まだまだブルーオーシャンで手を出している人が少なく、伸びしろがある題材とも言えます。

 ゲーム開発はもとよりベンチャービジネス……すなわち冒険とか投機的な商売だと言われています。ハイリスクハイリターン、どれだけ見かけに華がなくても多くの夢が詰まっている業界なので、それを世間にパァっと広げていただけると嬉しいです! その際は微力ながら筆者も力をお貸しします!

(タシロハヤト)

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