放送中の『SHAMAN KING FLOWERS』 複雑な背景をもつ主人公・麻倉花をひもとく【シャーマンキング30周年への情熱(78)】
2024年1月9日から放映中のTVアニメ『SHAMAN KING FLOWERS』は、前作の14年後を舞台に次世代のシャーマンたちの熱い戦いが描かれます。同作を存分に楽しむカギとして、今回は主人公・麻倉花の注目すべきポイントなどを解説します。
1話冒頭から、原作にないシーンが!

みなさん! 2024年1月9日よりついにTVアニメ『SHAMAN KING FLOWERS』の放映が始まりました! 本作は『SHAMAN KING』の続編で、14年後の世界を舞台とし、前作の主人公・麻倉葉と恐山アンナのひとり息子である麻倉花を中心とした次世代シャーマンたちの物語です。
もともと『FLOWERS』は色調もポップで激しいバトルが序盤から描かれる作品ですが、アニメではそこにダークさと激しめのBGMが加わって、前作とは異なるハードな作風に仕上がっています。これから先の展開がどう描かれるのか、とても楽しみです!
今回は、アニメをきっかけに「シャーマンキング」シリーズに興味を持ってくださった方に向けて、今作アニメでは「麻倉花のここに注目しておくと後の展開がより面白くなるぞ!」というテーマで書き進めてみようと思います。
まずは作品全体について、1話の冒頭を振り返ってみましょう。そこでは、シャーマンキングになったハオが人間の愚かさを憎んで地上から大量に消し去ろうとしていること、葉は人間の良心に期待して手助けする道を選んだが上手くいっていないこと、そしてハオはついに世界を壊し再生するために「フラワー・オブ・メイズ」と呼ばれる「何か」を引き起こそうとしていること……そこに立ちはだかったのが、「金がすべて」の現代社会を作り上げた先代シャーマンキング、フラ・ヤービスで、激突は避けられそうにないこと……などが描かれています。
実はこの冒頭部分は原作マンガに存在しません。前日譚やスピンオフを集めたコミックス『SHAMAN KING ZERO』の2巻にベースとなるエピソードがあり、それをアレンジして描かれています。そのおかげで本作の位置づけが明確になり、とてもわかりやすくなっていますね。アニメはさまざまなシリーズ作品が発表された後に作られているので、必要な情報をきれいにつなぎ合わせることができるというわけです。
情報を上手く配置するという点では、2話から流れ始めたオープニングとエンディングの映像もひと役買っています。オープニングの最後にデカデカとそびえ立つトウモロコシ、エンディングの序盤には「FLOWER OF MAIZE」の文字が登場します。ハオはセリフで「フラワー・オブ・メイズ」と言っていますが、これは迷路(MAZE)ではなくトウモロコシ(MAIZE)の意味だったとわかるわけです。こうした情報の散りばめによって、その意味はわからないまでも作品の中心となる極めて重要なものであることがわかりますね。
では次に、麻倉花というキャラクターに注目していきます。




