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『鬼滅の刃』雪の上で土下座「弱者」からの成長! 炭治郎に「気づき」を与えた言葉とは

やっぱり熱い! 炭治郎の「あと一歩の踏ん張り」を後押しする言葉

数多くの名言を残し、炭治郎らを成長させた炎柱・煉獄杏寿郎(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
数多くの名言を残し、炭治郎らを成長させた炎柱・煉獄杏寿郎(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

●自分たちへの「期待と信頼」に気付かせた、煉獄さんの言葉

 炭治郎にとって、大きなターニングポイントとなったのが、「無限列車編」での戦いです。これは、伊之助とともに下弦の壱・魘夢を倒したことよりも、上弦の参・猗窩座との戦いによって炎柱・煉獄杏寿郎を失ったことによる変貌でした。

 猗窩座は、炭治郎を「邪魔な弱者」として排除しようとしますし、炭治郎自身も煉獄さんと猗窩座の戦いを見て、自分の「弱さ」や「ふがいなさ」に打ちのめされます。しかし、煉獄さんは、「この少年は弱くない。侮辱するな」と、猗窩座にきっぱり言うのです。煉獄さんのこの言葉に驚き、顔を上げる炭治郎。もちろん、煉獄さんは、ただの同情や優しさから、このようなことを言ったのではありません。

 たしかにこの時点の炭治郎の心技体の「技」と「体」は、まだまだ弱く、頼りないものです。しかし、魘夢との過酷な戦いを制した炭治郎の「心」は、けっして「弱くない」と煉獄さんは知っています。そして、「技」と「体」についても、この先の成長を信じているのです。

 その気持ちは、煉獄さんの最期の「君たちを信じる」という言葉にも表れています。「この少年は弱くない。侮辱するな」という言葉は、自分たちへの「期待と信頼」を気付かせた言葉でした。命に限りがある人間だからこそ、思いをつなげ、次の世代に託す……。それは、本気で次の世代を「期待」し、「信頼」しているからこそできること。炭治郎は、その思いを煉獄さんの言葉から受け取ったのです。

 さらに、煉獄さんの「心を燃やせ」という言葉は、炭治郎の心に宿り、その後の戦いのなかでも、ここぞという時に炭治郎の背中を押します。炭治郎の「あと一歩の踏ん張り」を支えるのは、自分たちを信じ、未来を託して逝った煉獄さんの言葉です。

●「おごり」に気付かせ、“今”のために戦う心を奮い立たせた禰豆子の言葉

「遊郭編」では、ついに上弦の鬼と対峙した炭治郎たち。上弦の陸・妓夫太郎と堕鬼の壮絶な戦いのなかで音柱・宇髄天元も大けがを負い、倒れます。その姿に一瞬、気をとられた炭治郎に堕鬼の帯が襲いかかり、かばおうとした善逸も巻き込まれて……。意識を失いながら、「みんな、ごめん……禰豆子……」と謝る炭治郎は、夢の中で禰豆子に問い詰められます。「謝らないで。お兄ちゃん。どうしていつも謝るの?」と。

 禰豆子が鬼になる前から、炭治郎は禰豆子に苦労をかけ、我慢を強いていると、しばしば謝っていたと思われます。新しい着物をねだることもなく、自分のことは後回しにして、弟や妹の世話を見、家事を手伝っている禰豆子を不憫に思い、申し訳なく思っていたのでしょう。しかし、夢の中の禰豆子は、「人間なんだから誰でも……何でも思い通りにはいかないわ」と言い、「幸せかどうかは自分で決める」とハッキリ言ったのです。

 生真面目な炭治郎は、自分がもっと頑張れば、自分がもっとしっかりしていればと、何か良くないことがあるたびに自分のせいにしがちだったのでしょう。しかし、禰豆子は、人生とは、思い通りにならないものだと諭したのです。そして、自分の幸せや不幸は、炭治郎が与えてくれたものではなく、自分で決めて選んだものであると。

 この「幸せかどうかは自分で決める」という言葉は、禰豆子の人生が不幸だと勝手に決めつけ、それが自分の手で何とかしてやれるものだと思っていた炭治郎の「おごり」に気付かせ、大切な “今”のために「戦う心」を奮い立たせました。夢から覚めた炭治郎は再び、上弦の陸との戦いに挑みます。大切な“今”のために。

「刀鍛冶の里編」では、炭治郎はどんな気付きを得、さらなる成長を遂げるのでしょう?

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

【画像】炭治郎に「名言」を伝えた人物たち(5枚)

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