『Bラッパーズ ストリート』強気な展開の理由 子供にとってラップはすでに身近なもの?
ラップとギャグを融合させたマンガ『Bラッパーズ ストリート』がコロコロコミックで連載開始し、TV東京「おはスタ」内でもアニメ放映が決定しました。ラップをテーマとした娯楽タイトルが積極的に展開されている背景には、今の多くの子供たちがラップミュージックを身近に感じているという状況が考えられます。
「コロコロコミック」連載とTVアニメをほぼ同時展開

音楽の授業にはラップ、体育はブレイクダンス、国語では韻の踏み方を教える……そんな世界に住む主人公ヨーヘイ(Yo!HEY)が地球を救うためにラップを駆使する『Bラッパーズ ストリート』が小学館「コロコロコミック」2019年4月号(3月15日発売)より連載開始しました。同作品は4月11日(木)から、テレビ東京「おはスタ」内のコーナーでアニメ版も放映開始します。
『Bラッパーズ ストリート』は、コロコロコミックとしても珍しいジャンルとなる”ラップギャグマンガ”であり、コミック連載開始とほぼ同時にアニメ放映を展開するという、メディアミックスとしては積極的な取り組みです。
アニメ版の豪華な製作陣も注目ポイントのひとつで、劇中内の音楽・ラップ監修を務めるのは、テレビ東京系のドラマ『ナイトヒーローNAOTO』『吉祥寺だけが住みたい街だけですか?』へ楽曲を提供したラップグループ「P.O.P」のさいとうりょうじさん。脚本には、アニメーション製作を担当する株式会社Pie in the skyより新海岳人さんと、ネット動画サイトで話題を集めたパペットアニメ『新世紀末 奴との遭遇』を手がけた澤田裕太郎さんの2人が挑みます。澤田さんは脚本のみならず、編集、監督も務めます。
加えて、テーマがラップであるという”強み”を活かした関連コンテンツを展開させている点も無視できません。コロコロコミックのYoutubeチャンネルでは、実際にマンガで使用された台詞をワタナベエンターテイメント所属のお笑い芸人「新作のハーモニカ」がラップで紹介する動画を配信しています。
『Bラッパーズ ストリート』は、単にストーリーを楽しむだけではなく、視聴者がさまざまな方法でラップを楽しむ工夫が凝らされた作品となっているのです。