市場では「衰退」といわれる「18禁ゲーム」 実は主戦場が変化していた?
海外で存在感、「同人タイトル」

同人タイトルはソフトウェア倫理機構の審査対象外であり、統計には計上されていません。しかし現状では大きな存在感を示しており、例えばNEKO WORKsの『ネコぱら』シリーズは2021年時点で500万本以上の売り上げを叩き出しています。購入者は主に北米と中国に集中しており、日本国内の売り上げは1割以下とされています。18禁ゲームの主戦場が海外へと変化したことを示す好例と言えるでしょう。
ちなみに『ネコぱら』は当初18禁タイトルの販売が禁止されているSteamでの展開となりましたが、公式サイトで有償パッチを購入することにより規約をクリアしています。
他にも存在感を持つタイトルは複数存在しており、18禁ゲームの主戦場は同人へと移行しつつあるのかもしれません。最近18禁ゲームの元気が無いという話は、国内だけを見た場合に限られるのでしょう。
また、18禁ゲームの状況が見えづらい理由として挙げられるのが、情報の入手手段が雑誌からTwitterなどのSNSへと移行したためと考えられます。SNSでの情報発信は便利なものですが、18禁コンテンツはセンシティブとされ情報を表に出しづらい傾向があります。うかつに画像などの情報を出せばアカウントの凍結やシャドウバンの対象となるため、情報の拡散は難しいでしょう。
かつては雑誌「コンプティーク」の袋とじでなどで特集されていた18禁ゲームでしたが、2000年ごろには膨大な数の雑誌が刊行されており雑誌コーナーの一角を占拠する勢いでした。しかし現在では「BUGBUG」や「メガストア」などごく一部が刊行を続けている状況となっています。
ゲーム自体もパッケージからダウンロード主体となり、目に見える形では減ったように見えてもおかしくはありません。しかし実態は、今なお18禁ゲームは一定の人気を集めており、世界規模で存在感を発揮し続けているといえるでしょう。
※参考資料:コンピュータソフトウェア倫理機構公開情報
(ゆうむら)





