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トラウマ描写? 超悪フザケ? いろんな理由で「R指定」になった衝撃アニメ映画

設定の難解さも描写も大人向け!

●『ソーセージ・パーティー』

 『ソーセージ・パーティー』DVD(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)
『ソーセージ・パーティー』DVD(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

『ソーセージ・パーティー』は、とあるスーパーマーケットを舞台に、お客様に買われて巣立っていくことを夢見ている「食材」たちが主人公です。そして、彼らは自分たちが実は人間に食べられて死ぬ運命にあることを知り、反旗を翻します。一見すると子供向けに思えるCGアニメですが、日本版ポスターに書かれているように、「お子様は絶対に観ちゃダメ!」な下ネタ、暴力表現だらけのコメディ作品です。

 主要なキャラクターは食材がほとんどなので、『トイ・ストーリー』でおもちゃたちが会話をしているのと同じようなかわいらしさがあります。しかし、食材が食べられたり、切断されたりする場面では、大げさにソースや果汁が飛び散って「スプラッターシーン」へと成り代わっている他、食材同士の「性描写?」も生々しく描いており、「悪趣味」な笑いに満ちていました。また、実際に人間が痛い目に遭う、見ていられないようなシーンも……。

 一方で、ジェンダー、人種、宗教などの世界的な社会問題に触れている一面もあり、ただの「おバカ映画」ではない要素も垣間見られます。下品で悪趣味なシーンが多いのですが、ある意味で大人だからこそ面白がれるバカバカしさにあふれていました。制作陣の「全力の悪ふざけ」により、頭をからっぽにして楽しめる作品となっています。

●『虐殺器官』

 アニメ映画『虐殺器官』は、SF小説『虐殺器官』(原作:伊藤計劃)を原作に、世界の紛争地帯を飛び回るアメリカ軍特殊部隊隊員の主人公と、世界各地の紛争やテロの影に潜むという元言語学者が対峙していく様を描いた、「本格軍事サスペンス」です。

 元言語学者のテロリストが「言葉」を使って虐殺を行うという設定の根幹自体が難解な上に、「虐殺の文法」を用いる表現、固有名詞や比喩の多いセリフが目立ち、とっつきにくい印象を受ける人も多いかもしれません。しかし、現実と地続きになっている世界観、近未来的な「管理社会」の設定、言語学の奥深さなどが盛り込まれていて、気が付けば惹き込まれていく、まさに大人向けの作品です。

 アニメならではの非現実的な表現と、実写映画を見ているかのようなリアルな質感を楽しみ、分かりにくい点は原作小説で補完するのも楽しみのひとつといえるでしょう。主に戦闘中の暴力表現が理由でR15指定となっており、銃撃戦での死亡描写などむごい部分があるのは確かですが、SFならではの設定を活かした戦闘シーンも、大きな見どころとなっています。

(椎崎麗)

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