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初代『ゲッターロボ』は今見るとツッコミ要素満載? トンデモ設定が生まれた背景

パイロットは乗り物音痴でボイン好き?

石川賢さんがデザインしたゲッターロボ1を立体化したフィギュア「海洋堂 ゲッターロボ 1/100ソフビキット復刻版 1/100スケール 全高51.5cm ソフトビニール製 未塗装 組み立てキット」(海洋堂)
石川賢さんがデザインしたゲッターロボ1を立体化したフィギュア「海洋堂 ゲッターロボ 1/100ソフビキット復刻版 1/100スケール 全高51.5cm ソフトビニール製 未塗装 組み立てキット」(海洋堂)

 これで終われば、無理矢理にでも視聴者は「3人は特別な能力の持ち主だったのかもしれない」と自らを納得させることができそうですが、さらに突っ込みたくなる設定があったのです。なんとリョウは重度の高所恐怖症で、ムサシはバイクどころか自転車にも乗れない乗り物オンチだったのです。

 思わず「おい!そんなのでよくゲットマシンに乗れたな」と言いたくなりますが、ふたりとも訓練によって苦手を克服していきます。

 さらにリョウ、ハヤト、ムサシがゲッターロボに乗り込んだ理由は、亡き兄・達人にかわって単身コマンドマシンに乗ってメカザウルスに立ち向かう学園のマドンナ・ミチルを放っておけないという理由から。部活の誘いを断っていた面倒くさがりのハヤトも、ミチルの危機を知ると「俺はボインちゃんが大好きでな」と言って合流します。その言葉を信じるなら、なんとおっぱい目的で、命がけの戦いに身を投じるという少々無理があるとしかいいようがないものでした。

 メインライターは『ウルトラマン』や『仮面ライダー』を手がけた上原正三さん。のちの「戦隊シリーズ」や「メタルヒーローシリーズ」でも執筆をしています。

 上原さんと何作も組んだ東映プロデューサーの吉川進さんは、『スーパー戦隊 official Mook 20世紀 1975 秘密戦隊ゴレンジャー』(講談社)のインタビュー記事で、上原さんの脚本をこう称しています。「ストーリーの状況に引っ張られず、悲壮感が出てこない。そして場合によっては、素っ頓狂なことが盛り込まれていても自然に感じられる。なかなか他のライターさんでは難しいんですよ、これが」

 たしかに設定だけで見ると、アニメ版ゲッターロボはもっとハードなテイストになっていたはずです。現に石川版をベースとした『真ゲッターロボ 世界最後の日』『新ゲッターロボ』『ゲッターロボアーク』はバイオレンスな仕上がりになっています。上原脚本のマジックで、当時の子供たちが見ても楽しめる作品になっていたようです。

 今にして振り返ると、『ゲッターロボ』はツッコミたくなるような設定が多いかもしれません。しかし、マンガ版とは違った面白さで視聴者を釘付けにし、変形合体ロボの普及の名作として語り継がれるようになりました。

(LUIS FIELD)

【画像】ドリルは漢のロマン! 様々な形態に変形するゲッターロボを見る(4枚)

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