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新アニメ『キン肉マン』の気になる「声優問題」 旧キャスト続投の可能性は?

考えられるふたつのパターン 続投か?心機一転か?

懐かしの『キン肉マン』Vol.1 DVD(東映)
懐かしの『キン肉マン』Vol.1 DVD(東映)

 まずは「神谷さん続投」プランで考えてみましょう。

 この場合、できるだけ過去作と同じキャストを集結させるというのが望まれる方向だと思います。しかし、前述したようにいくつかの理由でそれは不可能です。そうなると、できるだけ旧声優陣を起用して、何人か入れ替えるという方向になると思います。

 このパターンは「数年後に再アニメ化」という場合に多いでしょうか。しかし、仮に『キン肉マン』が限られた期間の製作ならそのキャスティングで問題ありませんが、長期に渡って制作を続けるなら現実的でないと思われます。2011年からの『キン肉マン』新シリーズを読めば分かりますが、新たに始まったアニメになっていない部分のストーリーを制作するとなると、数年の月日がかかるでしょう。しかも、まだ連載は完結していません。

 仮に旧キャストから続投させるのを神谷さんだけにした場合、このパターンに前例があります。代表的なものは、『美少女戦士セーラームーン』(1992年)です。

『セーラームーン』はリメイク作品『美少女戦士セーラームーンCrystal』(2014年)でも、主人公の月野うさぎことセーラームーンの声は、変わらず三石琴乃さんで、逆にそれ以外のキャストは一新されています。どうしても神谷さん演じるキン肉マンが見たいという場合、こういった形になるかもしれません。

 個人的には神谷さんが続投しない場合、他のキャスト陣で『キン肉マン』に残留できる人はほとんどいないとも思います。神谷さんの続投がない場合、他のキャストのみを起用する形に賛同を得られる可能性はあまりないかもしれません。前述のアニメ版『II世」では、それに近い形になりましたが、批判的意見が見受けられました。

 それではキャスト総入れ替えの場合は、どうでしょうか?

 このパターンの最大のメリットは、長期に渡って作品が製作できる可能性があるという点です。安定した制作環境なら、分割クール制などで原作マンガ版と並走して、その完結までアニメ化することも可能でしょう。

 ただし、このキャスト陣一新というパターンも、大きく分けてふたつあります。「旧声優陣が一切出ない」か、「脇役となって作品を支える」というパターンです。

 旧声優陣の登場がなかったリメイクアニメは、近年では『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』がありました。1991年版と2020年版ではキャスト陣を一新しただけでなく、声優陣のかぶりはありません。徹底して心機一転を狙った声優陣の起用でした。

 旧キャストが脇に回るパターンでは、『うる星やつら』があります。1981年版と2022年版でキャストを一新していますが、諸星あたる役だった古川登志夫さんはあたるの父親役、ラム役だった平野文さんはラムの母親役というサプライズがありました。この他にも、旧声優陣が思わぬゲスト役で出演しています。

 どういった声優陣が発表されるか現状不明ですが、おそらくキャストが明らかになればファンからは賛否の意見が飛び出ることでしょう。やはり名作アニメの復活劇では、避けて通れない問題と言えます。

(加々美利治)

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