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『機動戦士ガンダム』総人口の半分は、いつどこで死んだのか 「コロニー落とし」の瞬間ではなかった?

ジオンの攻撃により破壊されたコロニーの死者たち

コロニーへの毒ガス注入に関与したとされるシーマ・ガラハウを立体化した、「GGGシリーズ 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY シーマ・ガラハウ」(メガハウス)
コロニーへの毒ガス注入に関与したとされるシーマ・ガラハウを立体化した、「GGGシリーズ 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY シーマ・ガラハウ」(メガハウス)

 宇宙世紀0079年1月3日7時20分、ジオン公国は地球連邦に宣戦を布告し、地球連邦寄りのサイド1、サイド2、サイド4に奇襲攻撃をかけました。各サイドに駐屯する地球連邦艦隊が壊滅的な打撃を受けるなか、8時2分には核弾頭を装備したMS-06CザクIIの攻撃によりサイド1の13バンチコロニーが破壊され、ついに最初のコロニーが犠牲になってしまいます。その後も毒ガスと核弾頭によるジオンの攻撃は続けられ、わずか1週間の間に30億人ほどの死者が出てしまいました。

 このときサイド2のコロニー「アイランド・イフィッシュ」は、シーマ・ガラハウ率いる部隊により毒ガスを注入されて住人2000万人が虐殺され、後に地球連邦軍の拠点・ジャブローに対するコロニー落とし「ブリティッシュ作戦」に使用されました。シーマはガス攻撃による虐殺で深刻なトラウマを刻み込まれていましたが、実のところこの頃のジオン軍のザクIIは核弾頭を装備していたため、シーマと同じくらい人間を殺したパイロットは他にもいたと思われます。

 民間人に多大な犠牲者を出したブリティッシュ作戦でしたが、地球環境に大きな影響を与えたものの地球連邦軍の必死の抵抗により突入角度を変えられてしまい、ジャブローの破壊には至りませんでした。そこでジオン軍はコロニー落とし作戦を再度実行するために、サイド5へと侵攻し、速やかに制圧。コロニー落としの準備に取り掛かりました。しかし地球連邦軍もレビル中将率いる120隻の艦隊が到着し、凄惨な戦いが幕を開けます。

 最終的にジオン軍はコロニー落としを断念しましたが、地球連邦軍は艦艇の80パーセントを失い、レビル将軍も黒い三連星の働きにより捕虜となりました。むろん犠牲となったのは軍人だけではありません。多くのコロニーが戦闘の巻き添えとなって破壊され、膨大な犠牲者が出てしまいました。

 なお、その後、『機動戦士Zガンダム』の時代には、人口は100億人を回復したとされています。わずか7年でどのようにして増えたのかはわかりませんが、『ZZ』に登場した幻のコロニー「ムーンムーン」のような連絡が途絶えたコロニーとの連絡が回復し、死んだと思っていた人間が実は生きていたのではないかという説を唱える方もいるようです。何が真実なのか完全に定めるのは難しい話ではありますが、正解がない以上、いくらでも考えを深められるのも、『ガンダム』世界の特徴なのかもしれません。

(早川清一朗)

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