「ゲルググ」の定番色は、赤?緑? 意見が分かれる背景に「制作上の都合」も
「単機」で描かれることが多かった影響?

ちょうどゲルググの登場以後に知人と意見交換したことがあります。どうして赤いゲルググが世の中に多いのか?
それは「赤いゲルググが印象的だったから」という結論に至りました。つまりゲルググと言って思いつく姿はほとんどシャア専用機の「赤」で、緑の機体には名のあるパイロットが乗っていないということです。
これに加えて、作中では量産型よりも赤いシャア専用機が先に登場しました。つまりゲルググといって思い浮かべる姿は、ほとんどの人がシャア専用機ではないでしょうか?
さらに、緑色の量産型ゲルググがあまり表に出さなかった影響から、「量産機は緑色」という認識が視聴者に浸透しなかった可能性も考えられます。たとえば『MSV(モビルスーツバリエーション)』では、ゲルググのバリエーションとして登場した「MS-14C ゲルググキャノン」のカラーリングは紫を基調としています。この他に濃淡グリーンのスプリッター迷彩のトーマス・クルツ専用機が商品としてライナップされました。
ここでポイントなのが、同時期に商品として販売された「MS-14B 高機動型ゲルググ」のカラーリングは赤。ジョニー・ライデン専用機だったことです。つまりゲルググは赤いというイメージは、ここでさらに上書きされたことでしょう。
アニメ製作スタッフがなにゆえ赤を選択したのかは推測の範囲を出ませんが、こういったゲルググは「赤」のイメージが抜けなかったことが原因かもしれません。さらに言えば、作中では単機で登場するのでカラーリングもあえて量産型を基調としなくてもいいからなのでしょう。
それゆえか、現実の時間軸では次に登場する「MS-14F ゲルググM(マリーネ)」は、何機も登場することもあってか、緑色の量産機カラーを受け継いでいました。ちなみに、このゲルググMのシーマ・ガラハウ専用機のカラーリングについて、「シーマ機の色はゲルググの盾から着想を得た」という考察をする人もいます。確かにゲルググの盾のカラーと似ています。
このように、以前はゲルググの赤と緑について答えのない疑問がありましたが、現在ではゲルググの「量産型は緑」という認識は広がり、赤いゲルググはたまたまパーソナルカラーが赤だった人が多かった……ということで落ち着きました。
もっとも令和になってから、宇宙世紀以外にゲルググが登場します。しかもそのカラーリングは「赤」でした。『機動戦士ガンダムSEED』の世界であるコズミック・イラに異世界転生したゲルググが、来年公開される劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場予定の「ゲルググメナース」です。
このゲルググメナースが赤いのは、そのパイロットと噂されているルナマリア・ホークのパーソナルカラーだからと一部のファンは予想していました。そうなると、一般用の緑色のカラーリングの量産型ゲルググメナースは登場するのでしょうか?
みなさんのゲルググのイメージカラーは赤と緑どちらでしょうか?
(加々美利治)






