「豪快だけど泣ける」「覚えてない」 最後の敵も意外な『男塾』の最終回
バトルのたびに仲間が増える展開の先に待っていたのは

そんな『魁!!男塾』も、コミックス34巻で最終回の布石になるエピソードが描かれました。このエピソードでは、戦時中海軍の少将であった江田島塾長と、その時の陸軍少将であった熊田金造が終戦を迎えた日本で交わした約束が起点となっています。当時彼らは、それぞれが教育者となり、日本を支える若者をそれぞれの方法で育成して、三十年後に会って将来の日本を支える人材を見せ合おうと約束し、東と西に旅立って行ったのです。
三十年が経過して再会を果たしたふたりによって、男塾と熊田が塾長を務める風雲羅漢塾とで、どちらが優れた教育者であるかを証明する戦いが行われます。2校間による戦いは、塾生同士によって胆力・智力・体力・貫目・団結心の五つの力を争う「五魂遷」という方式で行われるのですが、その内容が相撲やマラソンとなっており、天挑五輪大武會や七牙冥界闘いった命懸けの戦いと比べると、比較的大人しい印象抱いた人も多いかもしれません。
そして最終回では、風雲羅漢塾の総代・伊集院京介が、ヤクザの集英組の代紋を奪ってくるという競技内容に挑戦し、殺されそうになっていたところを桃太郎と仲間たちが救いました。江田島と熊田はそれを見て「奴等の可能性は無限だ!!」と確信して飲みに行き、男塾と風雲羅漢塾との戦いは終わります。
さらに月日が流れ、「卒業式」がやってきました。普通の学校と同様に、三号生となって卒業式に臨んだ桃太郎たちが塾での生活を思い出し涙を流しているなか、江田島塾長から最後の言葉が告げられます。最後なので何か特別な言葉が出てくるかと思いきや、江田島塾長の口から出たのは「わしが男塾塾長江田島平八である!!」といういつもの決まり文句でした。
最後であるにもかかわらず、いつもと変わらぬ姿勢をつらぬく江田島塾長が印象的な最終回に対して、ネット上では今でも「卒業式はまるで自分のことのように感動した」「ゆっくり読み返してたけど最後の卒業式でウルウルきてしまった」「最後ヤクザが相手でちょっと物足りなかったけど、卒業式は泣いた」などの声があがっていました。
バトルマンガとしてのイメージが強い『魁!!男塾』ですが、「学園もの」と思って読み返して見ると違った感動が味わえるかもしれません。
(LUIS FIELD)





