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本気で信じてた?『男塾』民明書房の説得力あるウソ説8選 ゴルフの発祥は中国

1980年代の「週刊少年ジャンプ」で人気を集めた『魁!!男塾』において、「民明書房」の仰天うんちくは、今もなお人々の記憶に残っています。語源やスポーツ、自然科学、歴史、拳法など多岐にわたる情報を、本気で信じた人も多かったでしょう。そんな「民明書房」からの引用で、特に印象的だった8つの説を振り返ります。

大人も本気で信じた!? 民明書房の仰天うんちく

「民明書房大全」も収録されたおもちゃ「魁!! 男塾 立体 民明書房 大全 6種 ジャンプ まんが 江田島平八全6種 1 でんがいそしんだん 2 血闘援」(タカラトミーアーツ)
「民明書房大全」も収録されたおもちゃ「魁!! 男塾 立体 民明書房 大全 6種 ジャンプ まんが 江田島平八全6種 1 でんがいそしんだん 2 血闘援」(タカラトミーアーツ)

 1980年代の「週刊少年ジャンプ」(集英社)で、札つきの不良たちが集まる「男塾」の熱い男たちが活躍して人気を集めたのが、『魁!!男塾』(作:宮下あきら、連載開始:1985年)です。溶岩や濃硫酸をたたえたバトル場での危険極まりない闘いや、派手に死んだはずのキャラクターがシレッと生き返るという荒唐無稽ぶりで、読者の心に残っています。

 以前、そんな『魁!!男塾』について、「生き返り再登場は当たり前? 『魁!!男塾』の絶対死なない男たち」についての記事を掲載したところ、作品を懐かしむ数多くのコメントのなかに、何度も登場するキーワードがありました。それは、「民明書房(みんめいしょぼう)」。

 おバカ満開の『魁!!男塾』ではありますが、「民明書房」の書籍から引用されたという数々の作中情報は、語源やスポーツ、自然科学、歴史、拳法、拷問など多岐にわたりました。しかもその内容は、目からウロコが100万枚もこぼれ落ちそうな、驚くべき雑学の宝庫だったのです。筆者もそんな民明書房の引用を「世の中にはまだまだ知らないことがいっぱいある!」と、ワクワクして読んでいたひとりでした。さて、みなさんは、どのネタで「民明書房」に疑念を抱くようになったのでしょうか?

 今回は、そんな思い出の「民明書房」からの引用のなかでも、とくにもっともらしく印象深い8つの説を振り返ります。

●謎の出版社「民明書房」とは!?

 民明書房とは、『魁‼男塾』に登場する1926年創業の歴史ある「架空の出版社」です。社名の由来は、創業者である大河内民明丸(おおこうち・みんめいまる)の名前であり、所在地は東京神田神保町と、あくまで本物っぽい設定がなされています。

『魁!!男塾』の作中に挿入されている逸話や語源、武術、決闘方法、動植物などの解説については、作者の宮下あきら氏によると、「嘘か本当か微妙なところ」とのことです。その狙いは大いに当たり、内容を真実だと思い込む人や書店に行って書籍を探す人が続出したといいます。

 作中では、この「民明書房」の引用が登場する際には決まった流れがありました。まず、見たことのないような武術や仕掛けなどに富樫源次(とがし・げんじ)や虎丸龍次(とらまる・りゅうじ)が驚いたリアクションをし、続いて、それが何なのか知っている月光や雷電などが「あれが世に聞く○○…」と名前を口にし、「民明書房」の解説につながるというのがお約束です。

●うんちくの詰まったスポーツ説

 驚きすぎたせいか、覚えている方が多いのは、ゴルフの原型として紹介されている纏劾狙振弾(てんがいそしんだん)」(民明書房刊『スポーツ起源異聞』より)ではないでしょうか。纏劾狙振弾は、天挑五輪大武會の決勝トーナメント準決勝で、男塾・月光が梁山泊十六傑・蒼傑(そうけつ)を相手に見せた奥義で、特殊な棍で地面に置いた小さな鉄球を「ゴルフスイングにも酷似」した動きで相手に向かって打つ辵家流(ちゃくけりゅう)の最大奥義です。さらに、ゴルフの発祥はイギリスではなく、創始者・呉竜府(ご・りゅうふ)の祖国である中国だという説は、読者の度肝を抜いたといっても過言ではないでしょう。

 その他、男塾の愕怨祭(がくえんさい)の特別イベントとして開催された「羅惧美偉(らぐびい)」の歴史もまた、民明書房刊『ヨーロッパ中世スポーツ起源』からの引用として紹介されています。中世のイギリス・イングランド地方に生まれたという羅惧美偉は、乱闘や武器の使用が許された競技です。両チームが毒を飲んだ状態で戦い、トライしたチームだけがボールのなかの解毒剤を飲めるという命がけの戦いだったと書かれています。

 また、日本の国技・相撲ついても、民明書房の『相撲人生待ったなし』という書籍からの引用として、仰天うんちくが掲載されています。地上15mの高さの土俵で命がけの戦いを繰り広げる「地獄相撲(チャガ・ボルチ)」で、最強の戦士と言われた「ドスコイカーン」の名前から「どすこい」という掛け声が生まれたというのです。

 そのほかに、フェンシングの源流と中国拳法を合わせた必殺の武術「彊条剣(きょうじょうけん)」などもありました。

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