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「ちゃんと別人」「2人で1役も」実写化版で「2役」を演じて絶賛された俳優たち

瓜二つの別のキャラクターをひとりの俳優が演じる「一人二役」は、難易度が高い分、見事な演じ分けができていると大きな話題になります。マンガ原作の実写化作品で、別人級の「一人二役」を見せた俳優を振り返りましょう。

一人二役に加えて「二人一役」も…… 難易度の高い役を演じた俳優

吉岡里帆さん(2019年1月、時事通信フォト)
吉岡里帆さん(2019年1月、時事通信フォト)

 容姿が同じ別のキャラクターをひとりの俳優が演じる「一人二役」は、高い演技力が不可欠です。なかには、マンガが原作の実写化作品で、ひとりの俳優が二役を別人のように演じ分け、ファンから絶賛された例もありました。

●『九龍ジェネリックロマンス』吉岡里帆

 ノスタルジックな街「九龍城砦」を舞台に、不動産屋で働く「鯨井令子」が先輩社員「工藤発(演:水上恒司)」に恋をする姿を描く『九龍ジェネリックロマンス』(作:眉月じゅん)は、2025年に実写版の映画が公開されました。本作には、令子と同じ姿をした工藤の婚約者「鯨井B」の存在や、街に隠された謎など、SFやミステリーなどの要素も盛り込まれています。

 令子と鯨井Bは見た目こそ瓜二つですが、令子はどこか幼さの残る可憐な人物である一方、鯨井Bは妖艶な雰囲気をまとったミステリアスな人物として描かれており、全く異なるキャラクターです。同年に放送されたアニメ版では、別人であることを表現するために声優が分けられていましたが、実写版では二役とも吉岡里帆さんが演じ、表情や仕草などで巧みに演じ分けていました。

 吉岡さんは公開時のインタビューで演じ分けについて、原作を読み込み、キャラクターの表情を参考にしたと語っています。そうした努力もあり、観客からは「衣裳もメイクもほぼ同じなのに、別人に見えて不思議」「過去の記憶がない無垢な女性と、さまざまな経験を積み重ねて人生を悟ったような女性を見事に演じ分けていた」と、高く評価されました。

●『伝説の頭 翔』高橋文哉

 高橋文哉さんが主演のTVドラマ『伝説の頭 翔』(原作:夏原武/漫画:刃森尊)は、容姿は同じながら中身は正反対な、万年パシリの「山田達人」と、不良チームを束ねる「伊集院翔」が、交通事故をきっかけにお互いの人生を交換する物語です。2024年に放送され、翔役と達人役を高橋さんが演じました。

 本作は、人生を入れ替えるという設定から、達人が翔として振る舞うときもあれば、本来の自分として過ごす場面も描かれます。そのため、翔と翔のフリをする達人、素の達人という、より難易度の高い演じ分けを求められました。高橋さんは口調や表情などで見事に使い分け、視聴者からは「演じ分けが自然で好き」「情けない感じも強い感じも、どっちもハマってた」など、称賛の声があがっています。

 高橋さんは、この複雑な一人二役について「マイナビニュース」のインタビューで、達人の心境について、「バレたら死ぬと思って、演じてほしい」と監督やプロデューサーの方々から言われ、共通認識を持てたことでイメージが固まり、演じやすくなったと語っています。また、ふたりの境界線を明確にできるよう、制作陣と綿密に話し合ったうえで役作りに臨んだとも明かしており、そうしたコミュニケーションが演技に生かされた例といえるでしょう。

●『累 -かさね-』土屋太鳳・芳根京子

 2018年に公開された映画『累 -かさね-』(作:松浦だるま)は、塗ってキスをすると顔を入れ替えられる口紅を使い、「淵累」と「丹沢ニナ」がお互いの欠点を補い合いながら大女優を目指す物語です。顔を入れ替えるという設定から、ときには累役の芳根京子さんがニナを、ニナ役の土屋太鳳さんが累役を演じる場面もあり、それぞれが一人二役でありながら、二人一役ともいえる難しい役柄に挑みました。

 累は天才的な演技力を持つ一方で、容姿に強いコンプレックスを抱えるキャラです。一方のニナは、美貌に恵まれながらも難病を抱えていることで演技に集中できず、女優として大成できずにいます。そんな対照的な役柄を演じ分けるには、高い演技力と役への共通理解が必要とされますが、土屋さんと芳根さんは、表情や口調の変化でそれぞれの人物像を表現していました。

 ファンから大絶賛されたふたりの演技ですが、土屋さんと芳根さんは本当に難しい役だったと語っています。しかし、共演した浅野忠信さんからのアドバイスをきっかけに共同の演技ノートを作り、役の気持ちなどを確認し合ったことが、ふたりにとって大きな助けになったそうです。

(LUIS FIELD)

【画像】え、「ノースリーブチャイナ服の色気が」「メガネ姿がたまらん」こちらが吉岡里帆さん(33)が演じた可憐なヒロインです(3枚)

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LUIS FIELD

マンガやアニメをこよなく愛するライターが多く在籍する編集プロダクションです。幅広い年代が所属し、レトロ系から新作までおさえた「語りたくなる」記事を心がけています。

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