『ワンピ』秘宝の秘密を握る「火ノ傷の男」の正体 「ルフィの父」以上に怪しい人物も
『ONE PIECE(ワンピース)』の「ワノ国編」終幕後、謎に包まれた存在である「火ノ傷の男」が登場しました。この男の正体は一体何者なのか、ファンの考察からその候補に挙がっているキャラクターをみていきましょう。
「ひとつなぎの大秘宝」を手に入れるために必要不可欠な人物

マンガ『ONE PIECE』1056話では、ユースタス・キッドの口から「火ノ傷」の男という謎の存在が明かされました。キッドの相棒であるキラーによれば「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を手に入れるための争奪戦に参加するには「火ノ傷の男」を探す必要がある、ということです。
その後、1081話ではマーシャル・D・ティーチが「ヒノキズの男」について触れており、「火ノ傷の男」と「ヒノキズの男」は同一人物だと考えられています。
では、この男の正体は誰なのでしょうか。ファンのあいだで多くの予想や考察が飛び交っている「火ノ傷の男」の有力候補者をみてみましょう。
※この記事では「火の傷の男」に統一して表記します。
●モンキー・D・ドラゴン
「火ノ傷の男」の候補として最も多くの声が挙がっているのは、ルフィの父であり革命軍総司令官のモンキー・D・ドラゴンです。
1081話で明かされた「火ノ傷」の男の情報としては、以下の4つが挙げられます。
・重要な赤い「歴史の本文」のうちのひとつを持っていること
・男であること
・真っ黒い船に乗っていること
・近づいた敵船を巨大な渦で飲み込んだこと
ドラゴンの乗る革命軍の船ヴィント・グランマ号の船体は真っ黒であり、100話でスモーカーに捕まりそうなルフィを突風が襲った際は、ドラゴンが近くにいる様子が描かれます。ちょうどタイミングよく吹いた風について「ドラゴンの『悪魔の実』の能力によって引き起こされたのでは?」とファンのあいだで話題になっていました。
さらにドラゴンの顔の顔に彫られた大きな入れ墨が、カラーイラストでは赤みがかっていることから「火ノ傷」に見立てられたのではないか、という声も挙がっています。
●ハグワール・D・サウロ
幼いロビンを政府のバスターコールから逃がした巨人族の海兵であるハグワール・D・サウロも、ファンから「火ノ傷の男」だとウワサされているひとりです。
1066話では、22年前に巨人族の国「エルバフ」を訪れたDr.ベガパンクと会話する、サウロらしき人物のシルエットが描かれていました。その姿は全身を包帯に包まれており、これはサウロがロビンを逃がす際、クザンの「ヒエヒエの実」の能力によって全身を凍らされたためにできた凍傷の跡だと考えられます。
22年前、クザンがサウロに与えた技「アイスタイムカプセル」は、巨人族であるサウロの全身を凍結させてしまうほどの威力でした。そのため、重度の凍傷によって身体に傷跡が残ったとすれば、その傷を誰かがやけどによる傷と間違えたのか、あるいはバスターコールによってやけどを負い、結果「火ノ傷」と呼ばれるほどの大怪我が残ることになったのか、などの理由が考えられます。
さらに同話の回想のなかで、ベガパンク(正確にはベガパンクの分身「猫(サテライト)のひとりである正(シャカ)」)は、サウロがエルバフに持ち帰った「オハラの文献」を読んだ、と発言しています。
オハラがバスターコールによって滅ぼされることになった原因は、オハラの学者たちが「空白の100年」について解き明かそうとしたためでした。そんなオハラの学者たちの遺した文献を持っているサウロが「ひとつなぎの大秘宝」の争奪戦に必要な情報を知っているとしてもおかしくはありません。