『鬼滅』柱稽古編にもつながる煉獄さんの「思い」とは? 「心を燃やせ」は永遠の名言
煉獄さんの「思い」が引き起こす変化

「柱稽古編」では、上弦の鬼たちとの戦いを経て剣技、肉体、精神の成長を遂げた炭治郎が、無惨との決戦に向けてさらなる修行を積むことになります。しかし、その前に炭治郎は、「お館様」から直々に水柱の「冨岡義勇」と「根気強く話をしてやってくれないか」というミッションを受け、義勇に会いに行くことになるのです。
炭治郎はお館様の言葉そのままにひたすら義勇に話しかけ続けた末に、義勇がなぜ「俺は水柱じゃない」とこだわるのか、その理由を知ることになります。「一緒に最終選別を受けた『錆兎』の代わりに自分が死んでいたら良かった」と思い続けている義勇に、炭治郎は「義勇さんは錆兎から託されたものを 繋いでいかないんですか?」と問うのです。
義勇と同じように「煉獄さんの代わりに俺が死んだら良かったんじゃないか」と考えたことがある炭治郎の「繋いでいかないんですか?」は、義勇の心についに響きました。この重要なシーンでも、やはり煉獄さんの「思い」は大きな役割を果たしています。
そして、過酷な柱稽古終盤で岩柱「悲鳴嶼行冥」のもとで巨大な岩を動かす修業に苦戦する炭治郎は、ここでも煉獄さんの「思い」から力を得るのです。同期の「不死川玄弥」から、巨大な岩を動かすためには「反復動作」がポイントだと教わった炭治郎は、「大切な人(亡くなった家族)の顔を思い浮かべる→『心を燃やせ』という煉獄さんの言葉を思い出す」ことで極限まで集中を高め、ついには巨大な岩を動かすことに成功します。
悲鳴嶼さんと玄弥が反復動作の時に「怒りや痛みの記憶を思い出す」一方で、「笑顔の家族」を思い出すのは炭治郎らしいといえるでしょう。しかし、その後の煉獄さんの言葉を思い出す際には、原作マンガでは、亡くなってしまった煉獄さんの前でうなだれるシーンが描かれていました。炭治郎にとって、「心を燃やせ」はただ単純な前向きの発言ではなく、つらくて苦しい、忘れられない記憶とともにあるものだということが分かります。
このシーンがアニメではどのように描かれ、煉獄さんの「思い」を炭治郎がどのようにつないでいくのか楽しみなところです。
原作マンガでは「柱稽古編」は、短いエピソードのため、アニメオリジナルのストーリーが複数挿入されるのではと噂されています。修業時代の蜜璃と煉獄さんのエピソードや風柱の「不死川実弥」、蛇柱の「伊黒小芭内」らとの過去の絡みの描写も期待したくなります。
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記
(山田晃子)


