『ドラクエ』ローラ姫救出後に「城に直帰してはいけない」ワケ リメイク版だけの「追加要素」も
「闇の世界」が夢オチに?

りゅうおうとの会話で「わしの味方になれば世界の半分をやろう」という口車に乗ってしまうと、日の差すことがない「闇の世界」だけを与えられてバッドエンド……というのも初代『ドラクエ』に用意されている有名なネタのひとつです。しかし、これもスマホやスイッチのリメイク版では、少々異なる展開が用意されています。
りゅうおうの誘いを受けると、場面は唐突にリムルダールの町の宿屋に。宿泊を終えたらしい主人公に、宿の主人が「ゆうべはずいぶんとうなされていたようですが……。なにか悪い夢でも見ていたのでしょう」と語りかけてきます。あれっ、夢オチ?
ここでさらに面白いのは、宿に泊まって一夜明けたような演出であるにもかかわらず、主人公のHPとMPは「りゅうおうに話しかけたときのまま」であるということです。夢オチのようで夢じゃない? 「誤った選択をしたのを見かねた精霊ルビスが、主人公だけはそのままに時の流れを巻き戻して歴史を改変した」なんて妄想もできそうです。気が付きにくいポイントではあるものの、なかなか味わい深い演出です。
ちなみにファミコン版では、本当に闇の世界が与えられます。ゲームはそこで終了となり、りゅうおうから聞かされた「ふっかつのじゅもん」を入力して再開するとレベルが1に戻った状態での再スタートになるという、実質的なバッドエンドを迎えてしまいます。
●闇の世界に消えてしまった「お楽しみ」も
リメイクに際して追加された要素は他にもあります。本作は1993年にスーパーファミコンに移植されて以来、ラダトームの町にいる女の子が「おにいさんってちょっとステキな人ね。私、ついていっちゃおうかしら」と、町の中限定で後ろについてくるようになりました。
この状態で町の宿に泊まると、ローラ姫の時と同じように「ゆうべはお楽しみでしたね」と言われる、と思いきや、それはスーパーファミコンとゲームボーイの『ドラゴンクエストI・II』、およびWiiの『ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』だけの話です。スマホ、スイッチ、PS4で遊べるリメイク版では、この演出がカットされてしまいました。町娘ちゃんとの熱い(?)一夜を返してえ!
とはいえ、ローラ姫と宿泊すれば例のセリフが聞けることに変わりはないので、「姫を救出する→姫を抱きかかえたままラダトームの町で女の子に話しかける」という手順を踏んで宿に泊まれば、「王女を抱きかかえつつ、後ろに町娘を連れたロトの子孫が3人で『ゆうべはお楽しみ』だった」というとんでもないシチュエーションが爆誕します。これ、王様が知ったら卒倒するヤツだ……。
「ドラクエの日」である5月27日には、公式のX(旧:Twitter)アカウントで「勇者ロトの伝説がもうすぐはじまりそうだ…」という意味深な動画が公開されました。。以前から制作が発表されている『ドラクエXII』ともども実際に遊べるのはまだ先の話になりそうですが、こうした遊び心に満ちた作品であってほしいものです。
Nintendo Switch版『ドラゴンクエスト』:
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(蚩尤)










